チョコレートのダイエット効果!?徹底レビューで実力を解明!

チョコレートってダイエット効果あるの!?

チョコって太るんじゃない?

 

こんにちは、おっちーです。

最近、チョコレートを上手に使って痩せられた方がいらっしゃいました♪

 

チョコって太るイメージがあり、ダイエット中は食べてはならないものだと思いますよね。

 

あの口の中でとろける甘くて美味しいチョコレート🍫♪(๑´ڡ`๑)

いくら痩せたいと思っても食べたくてしょうがない魅力的なヤツ。

 

チョコレート食べたい!でも我慢しなきゃ!!

 

そんなあなたに今回の記事は朗報になるかもしれません!(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

この記事では、

  • チョコレートにダイエット効果はあるのか?
  • チョコレートの健康効果!?アンチエイジングに嬉しいカカオポリフェノール
  • チョコレートの研究で何がわかっているのか?

を徹底的に調査しています。

 

これを読み終えれば、チョコレートにダイエット効果はあるのか?がわかります。

そして、チョコレートのアンチエイジング効果の優れたところも知ることができるでしょう。

 

それでは詳しく見ていきましょう!

チョコレートにダイエット効果はあるの?アンチエイジングは?

はい。早速、結論です!

 

チョコレートにダイエット効果はありそう

です。

 

曖昧な言い回しですみませんm(_ _)m

調べた結果、ダイエットに効果があるとする研究やまったく無いといった研究、逆に太ったという研究もあり、よくわからなくなってしまったというのが正直なところです。

 

だけど、チョコレートにまったくダイエット効果がないとまでは言い切れません。

チョコレートの成分には、ちゃんとダイエットにつながるものが含まれています。

今回は、そのことについて詳しく解説します。

 

そして、

チョコレートはアンチエイジングに良い!

 

これは言い切れます。

チョコは、-10歳の健康美を手に入れるために重要なアイテムといってよいでしょう。

 

よって、チョコレートの評価は・・・

となります!!

 

  • S評価・・・非常に高く評価する(強くオススメします!)
  • A評価・・・高く評価する(できれば取り入れたい)
  • B評価・・・評価する(お好きならどうぞ)
  • C評価・・・難あり(オススメしません)

※あくまで僕の主観です。新たに発見があったら評価は変わる可能性があります。

 

僕は、ダイエット方法としてチョコレートを取り入れるのはありだと思ってます。

実際、成功されている方もいらっしゃいますし。

※ただし、チョコは脂肪が多いので食べすぎは要注意です。

 

何よりアンチエイジングにとって、チョコレートは非常に効果があると言えるでしょう。

ダイエット方法としてはB評価なのですが、アンチエイジングを考慮すると総合してA評価と高い評価にしました。

※アンチエイジングによければ血管が若返り、結果として肥満解消につながる可能性も高くなります。

 

もし、必ずやせて-10歳の健康美を手に入れたいのであれば、僕はチョコレートをオススメします!(๑•̀ㅂ•́)و✧

チョコレートの成分

まずは、チョコレートに含まれている成分を見ていきましょう。

チョコレートには「タンパク質、脂質、糖質、食物繊維、ミネラル類、カカオポリフェノール、テオブロミン」が含まれています。

※ミネラル類には「カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン、ナトリウム、鉄、亜鉛、銅」が含まれています。

参考:チョコレート・ココアにはどのような成分が含まれていますか?(日本チョコレート・ココア協会)

 

そして、チョコレートには様々な種類があります。

  • ダークチョコレート:ビターチョコレートとも呼ばれるカカオ成分の高いチョコレート。一般的には乳製品が入っておらず、カカオが40〜60%程度配合されているチョコレートのことを指す。砂糖やミルクが少ない分、カカオ特有の味わいが強く甘さがやや控えめな点が特徴。脂質はミルクチョコレートに比べ高く食べ過ぎれば太る。
  • ミルクチョコレート:原料に乳製品を使用しているチョコレート。一般的なチョコレートと呼ばれるのはこのミルクチョコレートを指している場合が多い。カカオが21%以上、乳固形分が14%以上が含まれている。カカオが少ない分、健康効果は低い。また脂質が多いため食べ過ぎると太る。
  • ホワイトチョコレート:他のチョコレートと異なり白色をしている。カカオは含まずココアバターから作られる。カカオの苦味成分が取り除かれるため甘さが目立ち、添加される脱脂粉乳によりミルキーな味わいとなる。カカオがない分、健康効果はほぼない。また脂質が多いため食べ過ぎると太る。

が一般的なところです。

 

A評価としているのはダークチョコレートよりもさらにカカオ成分の高いハイカカオチョコレート(カカオ70%以上)になります。

※ミルクチョコレートとホワイトチョコレートは、カカオが乏しいためメリットが得られにくくなってます。むしろ脂質が多くダイエット中は避けたい食品です。

 

一般的なミルクチョコレートは100gあたり

  • 脂質:34.2g〜36.1g
  • エネルギー:562kcal〜571kcal
  • テオブロミン:220mg〜270mg
  • カフェイン:25mg〜36mg
  • カカオの割合:33%〜41%

になっています。

 

そして、ハイカカオチョコレートは100gあたり

  • 脂質:40.7g〜53.5g
  • エネルギー:592kcal〜655kcal
  • テオブロミン:580mg〜1100mg
  • カフェイン:68mg〜120mg
  • カカオの割合:70%〜99%

と、ミルクチョコレートに比べて脂質が1.2倍〜1.5倍カロリーもやや割高になっています。

 

そして、ハイカカオチョコレートはミルクチョコレートと比べて、カカオの割合が約2倍以上あり、テオブロミンは約4倍もの差があります。

※カフェインも割高になってます。

参考:高カカオをうたったチョコレート(結果報告)2008年2月(厚生労働省)

 

で、チョコレートのダイエット効果やアンチエイジング効果につながる成分が、カカオに含まれるカカオポリフェノールです。

また、テオブロミンもダイエット効果に期待がもてる成分です。

 

この2つの成分が、

  • 脂肪の蓄積を防ぐ
  • 食欲をおさえる
  • 抗酸化作用(がん、動脈硬化、糖尿病、炎症、肌の老化の予防)
  • 血管が若返る

といった、ダイエットやアンチエイジングにとって嬉しい効果をもたらします♪

チョコレートのダイエット効果(脂肪の蓄積を防ぐ)

脂肪の蓄積が防がれるのは、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールの働きによるものです。

カカオポリフェノールの主要成分はプロシアニジン

 

プロシアニジンはりんご酢の時にもでてきましたね♪

レビュー

りんご酢って痩せるらしいんだけどホント!? こんにちは、おっちーです^^♪それはある日のことでした。 ある日のことでした。マイワイフが突然「りんご酢」を買ってきたのです。[…]

 

で、このプロシアニジンには、

  • 抗酸化作用(がん、動脈硬化、糖尿病、炎症、肌の老化の予防)
  • デトックス作用
  • 食欲をおさえる
  • 脂肪の蓄積を防ぐ

といった効果があります。

 

特にプロシアニジンによるAMPKという酵素が活性化することにより、

  • 筋肉へのグルコース(ブドウ糖)の取込が促進され、糖が脂肪になることが防がれる
  • ミトコンドリアでUCP-1を活性化し脂肪から熱を産み出しエネルギーが消費される

という働きがポイントになります。

 

そして、テオブロミンという成分は、脂肪細胞の増殖と脂肪の蓄積を防ぐ効果があることがマウスによる研究でわかっています。

人が太るのは脂肪細胞が増えて脂肪が蓄積されるからです。

 

つまり、チョコレートは「脂肪が蓄積されない=痩せる」ということです。

チョコレートのダイエット効果(食欲をおさえる)

チョコレートが食欲をおさえる根拠となるのが、こちらもカカオポリフェノールになります。

 

カカオポリフェノールのプロシアニジンによってGLP-1が分泌され、これによりインスリンの分泌が促進されます。

参考:プロシアニジンの機能性(公益社団法人日本農芸化学会)

インスリンは血糖値を下げるホルモンですが、食欲をおさえるホルモンでもあります。

ダイエット学

インスリンって本当に太るの? こんにちは、おっちーです。 インスリンは、ダイエット界隈では太るホルモンと言われています。※特に糖質制限ダイエットではこのインスリンが太る原因として扱[…]

 

そして、下記の研究では、ダークチョコレートが食欲をおさえたと報告しています。

若い女性におけるダークチョコレートの香りによる食欲抑制とグレリンの変化との相関性(2010年4月)

本研究の目的は、チョコレートの匂いを嗅いだ後と、30gのチョコレート(カカオ85%、製品100gあたりの糖分12.5g)を溶かして飲み込んだ後の食欲と胃腸ホルモンのレベルとの関係を探ることである。

12人の女性居住者(BMI 18~25kg/m(2))が、60分の研究セッションに2回参加した。

最初のセッションでは、12人の女性全員がチョコレートを食べ、2番目のセッションでは、チョコレートの匂いを嗅ぐか、対照として(食べたり嗅いだりしない)かのいずれかに無作為に割り振られた。

セッション開始時、インスリン、グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)、コレシストキニン(CCK)のレベルは、グルコースではなく、視覚的アナログスケール(VAS)でスコア化した食欲と相関していた。

一方、グレリンレベルは食欲と逆相関していた。

※グレリンとは、胃で分泌される食欲を促進させるホルモンです。

チョコレートを食べたり、匂いを嗅いだりすると、VASスコアとインスリン、GLP-1、CCKレベルとの相関が消失し、同様の食欲抑制が引き起こされた。

ダークチョコレート(85%)の嗅覚刺激により、グレリンレベルと逆相関の飽食反応が生じたのである。

※ダークチョコレートの嗅覚刺激によって、グレリンの量が減った結果、食欲が減るという意味でとらえていただければと。

上記の研究では、対象となった人数が少ないのでチョコレートが食欲をおさえるとまでは言い切れないところがあります。

ただ人数が少ないながらも、結果として食欲をおさえることができているので可能性はありそうです。

 

こちらも内容は割愛しますが、人数が少ないながらもダークチョコレートが食べる量を減らしたとあります。

閉経後女性におけるダークチョコレートの摂取は、ミルクチョコレートおよびホワイトチョコレートと比較して、その後の食物摂取を減弱させる(2017年9月)

 

そして、カカオポリフェノールのプロシアニジンには食欲をおさえる働きがあります。

よって、ダークチョコレートは食欲がおさえられる可能性があると考えています。

※実際に生の声を聞きましたし。今後の研究によってどうなるか楽しみな分野です♪

チョコレートのアンチエイジング効果(抗酸化作用、血管が若返る)

チョコレートがアンチエイジングに効果があるのは、こちらもカカオポリフェノールによるものとなります。

 

ポリフェノールは一般的に抗酸化作用があると言われています。

抗酸化作用とは、活性酸素などの有害物質を無害な物質に変える作用があり、

  • がんの予防
  • 動脈硬化の予防
  • 糖尿病の予防
  • 炎症をおさえる
  • 肌の老化の予防

といった働きがあります。

 

そして、ダークチョコレートに含まれるカカオポリフェノールによって、内皮(血管やリンパ管の内側の皮膚)のNO合成酵素が活性化され、NOが生成されます。

すると、NOが血管を広げて血圧の低下がもたらされます。

※NO(エヌオー)とは一酸化窒素のことで、これが増えると血管が広がり血の巡りが良くなり、筋肉づくりにもプラスに働き、脳の回転もよくなり、下半身も元気になります♪👺

 

実際に下記の研究ではチョコレートが心疾患や脳卒中のリスクを下げたと報告しています。

チョコレート摂取と心血管系疾患のリスク:前向き研究のメタアナリシス

目的:チョコレート摂取が心血管疾患(CVD)に及ぼす影響を調査した研究では、一貫した結論が得られていない。そのため、チョコレート摂取とCVD発症との用量反応関係の定量的評価は報告されていない。我々は、チョコレート摂取によるCVDのリスクを評価した研究の系統的レビューとメタ解析を行った。

結果は以下の通り。

14の出版物(405,304人の参加者とCVD(心血管疾患)の35,093例を含む23の研究)がメタ分析に含まれた。

チョコレート摂取量20g/週増加あたりの相対リスク(RR)の概要は、CVD(心不全:0.995(0.981~1.010、I2=36.3、n=5)、総脳卒中:0.982(95%CI 0.972~0.992、I2=50.4、n=18)であった。脳梗塞:0.952 (0.917 to 0.988, I2=0.0%, n=4)、出血性脳卒中: 0.931 (0.871 to 0.994, I2=0.0%, n=4)、心筋梗塞: 0.981 (0.964 to 0.997, I2=0.0%, n=3); 冠状動脈性心臓病: 0.986 (0.973 to 0.999, n=1))であった。

非線形用量反応(pnon-linearity=0.001)により、CVDのリスク低減に最も適したチョコレート摂取量は45g/週RR 0.890;95%CI 0.849~0.932 )であることが示唆された。

※RR(相対リスク)の値が低ければ低いほど、そのリスクは少なくなるということです。例えば心不全0.890であるなら、チョコレートを食べると0.890倍のリスクで心不全を発症するということになります。1より低いということはその分、リスクが減るということです。

結論 :チョコレートの摂取は、100g/週以下の摂取でCVD(心血管疾患)のリスク低減と関連する可能性がある。

それ以上の摂取は、健康上の利点を否定し、高糖分摂取に伴う悪影響を誘発する可能性がある。

この研究はメタ分析によるもので、いくつもの研究をひとまとめにして精査し結論を導くもので、その結果は非常に信頼の高いものとなります。

 

そしてなんといっても、40万人を超える対象者と3万5千を超える症例。

この圧倒的な規模でこのような結果が出たということは、チョコレートが心疾患や脳卒中のリスクを下げるということでほぼ間違いないでしょう。

 

心疾患や脳卒中の原因は、動脈硬化によるものです。

動脈硬化は、血管の弾力性が失われて硬くもろい状態になってしまうこと。

心疾患、脳卒中のリスクが低減されるということは、動脈硬化が予防されるということ。

 

つまり、血管が若返るということです。

カカオポリフェノールとテオブロミンを徹底調査

さらに深く切り込みます。

 

チョコレートには脂肪の蓄積を防ぐ、食欲をおさえる、抗酸化作用、血管が若返ることが期待できることがわかりました。

ここでは、この3つの働きを担うカカオポリフェノールとテオブロミンについて深く掘り下げます。

※栄養学のお話になるので難しくなります。難しければ太字だけお読みください。

カカオポリフェノール

チョコレートの原料であるカカオ豆にはポリフェノールがたくさん含まれています。

 

ポリフェノールとは、植物が光合成によって作り出す抗酸化物質のことです。

抗酸化物質とは、活性酸素から身を守ってくれる物質のことです。

 

活性酸素とは、呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部が通常よりも活性化された状態のことをいいます。

活性酸素は、外部から侵入したウイルスや細菌などをやっつけてくれる重要なものです。

 

しかし、ストレスや運動、禁煙、アルコールのとりすぎなどによる過剰な活性酸素は細胞を傷つけ老化やがんにつながります。

そして、動脈硬化や肌の老化の原因もこの活性酸素にあります。

 

この活性酸素を防ぐのが、抗酸化物質であるカカオポリフェノールです。

 

で、このカカオポリフェノール。

りんご酢の時に紹介したリンゴポリフェノールと同様にプロシアニジンが主な構成要素になっています。

ここでもう一度、プロシアニジンの効果について記載します。

  • 抗酸化作用:ポリフェノールには緑茶の「カテキン」や、赤ワインの「レスベラトール」が有名。「プロシアニジン」はそれらよりも更に抗酸化に優れていることが明らかになっている。抗酸化作用により、がんや動脈硬化、糖尿病、炎症、肌の老化の予防となる。
  • デトックス作用:プロシアニジンが環境汚染物質などによる細胞の損傷や炎症をおさえる。また、発がん物質を生成する酵素をおさえ、発がん物質を解毒する酵素を増やす方向に働く。
  • 食欲をおさえる:プロシアニジンによってGLP-1が分泌され、これによりインスリンの分泌が促進される。インスリンは血糖値を下げるホルモンだが、食欲をおさえるホルモンでもある。
  • 脂肪の蓄積を防ぐ:プロシアニジンによってAMPKが活性化する。AMPKが筋肉へのグルコース(ブドウ糖)の取込を増やすことでエネルギーとして利用されるように促し糖が脂肪になることを防ぐ。また、AMPKがミトコンドリアでUCP-1を活性化し脂肪から熱を産み出すため、エネルギーが消費され脂肪が蓄積されるのを防ぐ。

参考:プロシアニジンの機能性(公益社団法人日本農芸化学会)

※UCP-1による熱産生については【痩せる細胞】褐色脂肪細胞で「やせ体質」は手に入るのか?を参照してください。

 

・食欲を抑える

・脂肪の蓄積を防ぐ

チョコレートが痩せる理由にこの2つの働きが重要であると考えられます。

 

そして、アンチエイジングにとって重要な抗酸化作用にも注目です。

 

下記は、男女385人を対象にチョコレートの生活習慣病に関する研究となっています。

高カカオチョコレート摂取による健康効果

愛知県蒲郡市とその近郊に住む男女385人を対象にチョコレートの生活習慣病に関する調査。

72%カカオポリフェノール含有チョコレートを1日5枚(25g)を4週間連続摂取してもらった。
摂取前後の「血圧、血管内皮機能、糖代謝マーカー、自覚アンケート」について評価した。

  1. 高血圧群では摂取前後の血圧変化量は、正常値血圧群の変化よりも有意に大きく、血圧の高めの人ほど血圧が大きく低下した。
  2. 体重とBMIに対する影響はなかった。
  3. HDL(善玉コレステロール)値は上昇した。
  4. 炎症指標と酸化ストレス指標については全体的には有意差は確認されなかったが、上位数値が高めの群についてはチョコレート摂取後に有意に低下した。
  5. 健康調査アンケートでは、精神的・肉体的いずれについても健康度が向上したと答えた。
  6. BDNF(脳の成長、維持、再生を促進させる栄養分)が有意に上昇した。

 

以上によりカカオポリフェノールは、

・抗酸化作用(がん、動脈硬化、糖尿病、炎症、肌の老化の予防)

・血圧を低下させる

・炎症をおさえる

・脳の働きをよくする

といったアンチエイジングにとって非常に有益であることがわかります。

 

ちなみに詳細は割愛しますが、カカオポリフェノールが顔のシワを改善するという研究もあります。

参考:ココアフラバノールサプリメントは光老化女性の皮膚状態に影響を与える。24週間投与の二重盲検無作為化比較試験

テオブロミン

チョコレートの原料のカカオ豆には、カカオポリフェノールの他にテオブロミンという成分が含まれています。

テオブロミンはカフェインと同じくアルカロイドの一種です。

※アルカロイドとは、ケシから抽出されるモルヒネ(鎮痛剤)や麻薬や幻覚儀式に使われるなど中毒性のある成分です。

 

テオブロミンは脳に刺激を与える中毒性のある成分です。

しかし、適量であれば満足感、幸福感、リラックス感を与えてくれます。

 

また、テオブロミンは気管支拡張作用、強心・利尿・血管拡張作用、中枢刺激作用を持っています。

参考:チョコレート・ココアには「カフェイン」が含まれていると聞きますが、子供や妊婦が食べても大丈夫ですか?

 

そして、テオブロミンは脂肪細胞の増殖と脂肪の蓄積を防ぐ効果があることが下記の研究でわかっています。

カカオ豆抽出物による脂肪細胞の分化と脂肪蓄積の抑制効果

テオブロミンが含まれるカカオ豆抽出物をラットに与える群と与えない群で実験を開始。

結果、カカオ豆抽出物を与えた群のラットは、白色脂肪細胞が有意に低下し体重の増加が抑制された。

また、褐色脂肪細胞は増加した。

血漿の中性脂肪の減少アディポネクチンの増加が認められた。

※アディポネクチンとは、脂肪を燃焼させる脂肪細胞から分泌される「痩せホルモン」です。

人が太るのは、白色脂肪細胞が増えて脂肪を蓄積するからです。

ダイエット学

太る細胞?人はどうやって太っていくの? こんにちは、おっちーです。 あなたは太る細胞の存在を知っていますでしょうか?そして、人はどうやって太るのか具体的なところわかりますか[…]

 

さらにこちらの研究では、

カカオ苦味成分であるテオブロミンの脂肪細胞の褐色化誘導効果

テオブロミンをマウスに摂取させると皮下脂肪組織の褐色化を誘導することが判った。

さらに培養細胞を用いた作用機構の解析では、テオブロミンを直接脂肪細胞に作用することでPGC1Aタンパク質のリン酸化を促すことでPGC1AとPPARγとの結合量を増加し、その結果、UCP1の発現が誘導されることが判明した。

※UCP1とは、ミトコンドリアに存在する体温を維持するために熱を発生させるタンパク質のことです。

テオブロミンの摂取は、内臓脂肪組織においては脂質形成の抑制といった量的変化を、皮下脂肪組織では褐色化を促すといった質的変化をもたらすことで、異なる二つの作用から肥満予防に寄与する食品成分であると言える。

テオブロミンが白色脂肪細胞の褐色化を誘導したとのことです。

※白色脂肪細胞が褐色化すると、ベージュ脂肪細胞となり褐色脂肪細胞と同じ働きをします。

 

褐色脂肪細胞は熱産生によりエネルギー消費を促し「やせ体質」を作ります。

ダイエット学

痩せる細胞?褐色脂肪細胞って何?それで「やせ体質」は手に入るの? こんにちは、おっちーです。 もし、痩せる細胞というワードが気になるのならこの記事を読んでみてください。[…]

 

以上により、テオブロミンは脂肪の蓄積を防ぐ可能性があります。

あくまで可能性があるという段階です。

ラットによる研究なので人に対してはまだはっきりしたことが言えません。

 

※注意:テオブロミンは犬や猫、鳥類には毒となります。小型犬で50g、大型犬で400gのチョコレートを摂取すると、チョコレート中毒を起こし、消化不良、脱水症状、過度の興奮、心拍数の増加などの症状が現れます。ひどい場合はてんかんのような発作を起こして死に至ることもあります。

チョコレートのダイエット効果ってホントなの?

チョコレートのカカオポリフェノール、テオブロミンによって脂肪の蓄積を防ぐ、食欲をおさえる、抗酸化作用、血管が若返ることがわかりました。

チョコレートにアンチエイジング効果があるのは、すでにハッキリしているので割愛します。

※詳細は「チョコレートのアンチエイジング効果(抗酸化作用、血管が若返る)」の章を参照。

 

では、実際にチョコレートのダイエット効果はどうなっているのでしょうか?

 

下記の研究は、35件のRCT(ランダム化比較試験)を含むメタ分析です。

※メタ分析とは、いくつもの研究をひとまとめにして精査し結論を導くもので、その結果は非常に信頼の高いものとなります。

メタ分析に35件のRCTが含まれているので非常に信用度の高い研究結果となります。

ココア/ダークチョコレート補給は体重、体格指数、ウエスト周囲径に好ましい影響を与えるか?無作為化臨床試験のシステマティックレビュー、メタアナリシス、用量反応性

背景:ココアおよびダークチョコレート(DC)は健康増進に有効であることが報告されているが、ココアおよびDCが身体測定値に及ぼす正確な影響についてはまだ明らかにされていない。

方法 :体重、体格指数(BMI)、ウエスト周囲径(WC)に対するココア/DCの影響を調査する無作為化臨床試験を特定するための包括的な検索を2017年12月まで実施した。

プールされた効果量を推定するために、ランダム効果モデルを用いて適格な研究のメタ分析を行った。

用量反応関係の探索には分数多項式モデリングを用いた。

結果は以下の通り。

体重、BMI、WC(ウエスト周囲径)に対するココア/DC(ダークチョコレート)の効果を調査した合計35件のRCTが含まれた。

※RCTとは、ランダム化比較試験のことで、チョコを与える群と与えない群を2つにランダムに分けて結果を見るという信用度の高い実験です。

メタ分析では、体重-0.108 kg, 95% CI -0.262, 0.046 P = 0.168)、BMI-0.014 kg/m2 95% CI -0.105, 0.077, P: 0.759, )およびWC0.025 cm 95% CI -0.083, 0.129, P = 0.640)に関するカカオ・DC補充はいかなる有意性も示唆しなかった。

サブグループ解析の結果、4~8週間の試験で、体重とBMIは、1日30g以上のココア/DCの補給で減少することがわかった。

ココア/DCの摂取は、非線形にWCの減少をもたらした(r = 0.042, P-nonlinearity = 0.008)。

結論:ココア/DCの補給は、身体測定値を有意に減少させない。

しかし、投与量(30g/日以上)と期間(48週間)に関するサブグループ分析では、体重とBMIの有意な減少が見られた。

これによると、ダークチョコレートを摂取しても「体重、BMI、ウエスト周囲径」に変化はないとのことです。

しかし、毎日30gのダークチョコレート4〜8週間摂取し続けると、体重とBMIに有意な減少が見られたとあります。

 

ダイエットに効果はない!と言いきりながらも、条件を絞れば効果があると言ったり・・・。

どっちやねん!(●`ε´●)

 

で、他の論文をあさってみたのですが、あるものは体重が増えたとしていたり、あるものは何も変わらないとしていたり、あるものは体重が減ったとしていたり、バラバラです。

※チョコレートは高脂肪ですから食べ過ぎれば太りますしね。

 

ということで、残念ながら、、

よくわからない

といった結果になってしまいました😭

 

ただ、カカオポリフェノールやテオブロミンによる

  • 食欲をおさえる
  • 脂肪の蓄積を防ぐ

はあるので可能性はゼロではありません

 

また、ちゃんと条件を絞れば痩せるという結果がでているので期待はもてます。

 

よって、

チョコレートはダイエットに効く可能性あり。

だけど、食べすぎれば太るよという理解を僕はしました。

 

今後の研究が進み、ハッキリと答えがでることを楽しみにしたいと思います♪

チョコレートの摂り方と選び方

では最後に、どれくらいチョコレートを食べれば良いのか?

どのタイミングで食べれば良いのか?

どのチョコを選べば良いのか?を解説したいと思います。

どれくらいチョコレートを食べればよいの?

チョコレートを食べる量は、上記でご紹介した

チョコレート摂取と心血管系疾患のリスク:前向き研究のメタアナリシス

によれば、1週間に45g食べれば心血管疾患のリスクが低減されるとあります。

 

市販されているハイカカオチョコレートはだいたい1個(1枚)5gです。

アンチエイジング効果を得るためには、

1日に1〜2個食べる程度にして1週間で45gを超えないようにする

とよいでしょう。

 

また、ダイエットに効果がある量としては、

ココア/ダークチョコレート補給は体重、体格指数、ウエスト周囲径に好ましい影響を与えるか?無作為化臨床試験のシステマティックレビュー、メタアナリシス、用量反応性

によれば1日に30g以上となっています。

 

ダイエット効果を得るためには、1日に6個以上食べるとよいそうです。

ただし、1日に6個以上食べる場合は他の食品で脂質や飽和脂肪酸が多くならないように調整が必要になります。

※もしかして、他の食品の脂質のコントロールが定まっておらず、さまざまな実験で痩せたり太ったりとバラつきがでてしまっているのかもしれませんね。

チョコレートを食べるタイミングは?

チョコレートを食べるタイミングを調べた研究があります。

チョコレート摂取のタイミングは、空腹感、基質酸化、微生物叢に影響を与える。無作為化比較試験

これによると、チョコレートを食べると空腹感や甘いものへの欲求を減少させることがわかっており、

  • 朝食に摂ると、1日の総カロリー量が300kcal減る
  • 夕食に摂ると、1日の総カロリー量が150kcal減る

ということのようです。

 

よって、朝食時に食べるのがダイエットには良さそうです。

また、朝食を摂る前にチョコレートを食べれば、空腹感や甘いものへの欲求が減ることで食べすぎを防止することができるでしょう。

 

また、夕食にチョコレートを食べることで睡眠を誘発する効果があるようです。

 

もちろん、間食としてお菓子の変わりに食べるのも全然アリです。

チョコレートの選び方

チョコレートはカカオが70%以上のハイカカオチョコレートをオススメします。

ダイエットやアンチエイジングに効果があるとされているのが、カカオに含まれるカカオポリフェノールです。

 

上述したようにミルクチョコレートやホワイトチョコレートにはカカオポリフェノールがあまり含まれておらず、健康効果はあまり期待できません。

むしろ、脂質が高くなっていますのでダイエット中はこれらのチョコレートは避けたいものとなります。

 

  • カカオ70%のチョコレート:甘みと苦味のバランスがとれていてお菓子としても美味しい。ハイカカオチョコレートが初めてという人、チョコレートの甘みが好きな人にオススメ。
  • カカオ80〜90%のチョコレート:カカオも80%を超えてくると、かなり甘みが少なくなる。ハイカカオチョコレートに慣れている人、苦味のあるものが好きな人にオススメ。
  • カカオ90%以上のチョコレート:90%以上もあればカカオポリフェノールも豊富となり、ダイエットやアンチエイジング効果もより期待できる。しかし、苦味が中心でほとんど甘みは感じられない。カカオの風味をダイレクトに味わいたい人、効果をもっと得たいと思っている人にオススメ。

 

僕は、ハイカカオチョコレート70%のものを食べていますが、それでも苦味を感じています。

もし、初めてハイカカオチョコレートを食べるのであれば70%から始めるのがよいかと思います。

 

このあたりを選べばよいでしょう。

※ネットだとだいたい5箱セットで販売されています。コンビニやスーパーであれば1箱250円前後で購入できるでしょう。

 

ハイカカオチョコレートはその他のチョコレートと比べ割高になっています。

 

しかし、

・チョコレートはアンチエイジングに良い!

・チョコレートはダイエット効果の可能性あり。

といった2点を考慮すれば、

コストパフォーマンスは高いと言えます。

 

つまり、ハイカカオチョコレートは優れたサプリということです

 

もし、必ずやせて-10歳の健康美を手に入れたいのであれば、僕はチョコレートをオススメします!(๑•̀ㅂ•́)و✧

まとめ

最後にもう一度内容を確認しましょう。

 

  • チョコレートは、カカオ70%以上のハイカカオチョコレートであることが重要
  • チョコレートのダイエット効果、アンチエイジング効果がある成分はカカオポリフェノールとテオブロミン
  • カカオポリフェノールのプロシアニジンが脂肪の蓄積を防ぎ、食欲をおさえる
  • カカオポリフェノールで血管が若返る
  • カカオポリフェノールの抗酸化作用はがん、動脈硬化、糖尿病、炎症、肌の老化を予防する
  • カカオポリフェノールが顔のシワを改善する
  • カカオポリフェノールが脳の働きをよくする
  • テオブロミンが脂肪の蓄積を防ぐ
  • チョコレートがダイエットに効果があるかどうかを調べたいくつかの研究では結果はバラバラでよくわからない
  • ただし、チョコレートの成分に食欲をおさえる、脂肪の蓄積を防ぐ働きがあるので可能性はある
  • チョコレートは1週間に45g食べればアンチエイジングに効果がある
  • チョコレートを1日30g以上食べると痩せる可能性がある
  • しかし、チョコレートは脂質が多いので食べ過ぎれば太る
  • 朝食に食べれば空腹感や甘いものへの欲求が減り、1日の総消費カロリーが減る
  • 間食としてお菓子の変わりに食べるのもOK
  • まずは手始めにカカオ70%のチョコレートを選ぶ
  • 優れたサプリとして考えれば1箱(75g)250円前後は超安い!

 

チョコレートは、

・脂肪の蓄積を防いでくれる

・食欲をおさえる

この2つの働きによってダイエットにつながる可能性があります。

 

特にチョコレートによる、

・抗酸化作用(がん、動脈硬化、糖尿病、炎症、肌の老化の予防)

・血管が若返る

はアンチエイジングにとって非常に重要なものとなります。

 

必ずやせて-10歳の健康美のために、チョコレートはマストアイテムといってもよいでしょう。

 

よって、チョコレートの評価は

となります!!

 

以上、

・チョコレートのダイエット効果

・チョコレートのアンチエイジング効果

について解説しました。

チョコレートの凄さ!お分かり頂けたかと思います。

 

今回のお話はここまでです。

 

ここまでお読みいただきありがとうがざいました。

それではまた♪


この記事が参考になったらフォローお願いします!


 

最新情報をチェックしよう!
>ダイエット大学 必ず痩せて-10歳の健康美の知識

ダイエット大学 必ず痩せて-10歳の健康美の知識

「ダイエット大学 必ず痩せて-10歳の健康美の知識」では、生物学・栄養学をもとに、必ずやせて-10歳の健康美を手に入れるための本格的な知識をまとめています。

CTR IMG