こんにちは、おっちーです^^
今回も必ずやせて-10歳の健康美を手に入れるための「ダイエットの基礎知識」を学んでいきます。
前回は肥満の問題について、「健康、美しさ」の2点を切り口に掘り下げました。
こんにちは、おっちーです^^今回も必ずやせて-10歳の健康美を手に入れるための「ダイエットの基礎知識」を学んでいきます。 前回は肥満の現状について、世界と日本を眺めることで把握しました。[sitec[…]
肥満は、命に関わることや「体型・肌・髪」の美しさを奪うことがわかりました。
そもそも肥満とは何か?
今回は、肥満の定義について学んでいきたいと思います。
肥満の定義を知ることで、あなたはどこからが正常でどこからが肥満なのかを判別できるようになります。
数値を把握することで、あなたの現状を知ることができます。
そして、数値はダイエットの目標になります。
目標はダイエットのモチベーションを高めてくれるでしょう。
では、結論です。
・【男性】体脂肪率が25%以上
・【女性】体脂肪率が30%以上
が肥満です。
それでは、詳しく見ていきましょう。
肥満とは?肥満の定義
肥満とは、体を構成する成分のうち、体脂肪率(体重に占める脂肪率の割合)が正常よりも多い状態を指します。
体重が重い人や太っている人が必ずしも肥満ということではありません。
体脂肪率の正常範囲は、
- 【成人男性】10〜20%
- 【成人女性】20〜30%
です。
冒頭にも申し上げたように、
・【男性】体脂肪率が25%以上
・【女性】体脂肪率が30%以上
が肥満となります。
これは、年齢を問わず上記の数値を超えると「肥満」とみなされます。
※体脂肪率が「成人男性20〜25%、成人女性25〜30%」は、「ちょっとぽっちゃり」です。
えっ?肥満って体重じゃないの?
と思ったあなた。
もちろん、脂肪が増えれば体重は増えますが、脂肪以外にも筋肉や水分が増えた時も体重が増加します。
しかし、筋肉や水分による体重増加は肥満とみなしません。
脂肪が増えた場合のみ、肥満となります。
下記は、体脂肪率毎のイメージです。
体を構成している成分
※この図は、体脂肪率が正常な場合の数値で表現しています。
人の体を構成している成分は、「水・脂肪・たんぱく質、ミネラル、その他糖質」です。
- 一番多いのは水分で全体の50〜60%を占めています。
- 次に脂肪で15〜25%
- 続いてたんぱく質は15〜20%
- ミネラルが5〜6%
- その他糖質が1%未満
となっています。
男性の場合、脂肪が占める割合は15〜20%となっており、女性の場合、20〜25%が脂肪で占められています。
※女性の脂肪が男性よりも多い理由は、下腹部に皮下脂肪をつけることで妊娠・出産時に赤ちゃんを守るということがあるためです。
繰り返しになりますが、体重が重くても肥満ではありません。
- 水分が多くて体重が増えた場合⇨「むくみ(浮腫)」
- 筋肉(たんぱく質)が多くて体重が増えた場合⇨「かた太り」
です。
やせていても肥満な人もいます。
- やせていても体脂肪率が高い⇨「隠れ肥満」
です。
重要なのでもう一度。
脂肪が増えた場合のみ、肥満となります。
なのでダイエットをする時は、体脂肪率を量る必要があります。
しかし、体脂肪率は体脂肪計が必要で、また不安定なところもあり簡単に量ることができません。
そこで、もっと簡単にそこそこの精度で肥満を量る方法が見出されました。
それが「BMI(ボディマスインデックス)」です。
世界においてはこの「BMI」が肥満を量る国際基準になっています。
BMI
BMIは、肥満を測定できる国際的な基準です。
BMIは、
BMI=体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)
例:52.8kg÷1.66m÷1.66m=19.1
で算出されます。
※このBMIは別名「ケトレー指数」と呼ばれ、ナイチンゲールの師匠であるアドルフ・ケトレー博士が作り出しました。ケトレー博士は近代統計学の父とも呼ばれている人物です。
日本では、BMIが25.0以上が肥満として扱われます。
肥満とは、体脂肪が多く蓄積された状態を指すということはすでに説明した通りです。
しかし、体脂肪は簡単に量ることはできません。
BMIの良いところは、身長と体重さえわかれば肥満度がわかるとです。
この手軽さからBMIは、世界で最も広く使われています。
体脂肪が多いということは、その分体重も増える。
体重が増えれば増えるほど、比例して体脂肪も多くなる。
BMIの優れたところは、たいていの人において体の総脂肪量とよく相関(密接に関わる)していることです。
【BMI】世界と日本との違い
WHO(世界保健機関)の基準では、BMI25.0〜30.0未満は「肥満前段階」となっています。
「肥満前段階」は肥満ではありません。
しかし、日本肥満学会(日本基準)では、この「肥満前段階」を肥満として扱っています。
なぜ、日本と世界ではBMIによる肥満の基準が異なるのか?
日本では、BMI30.0以上になる成人は全体の2%〜3%に過ぎません。
それに比べ欧米はBMI30.0以上が10倍の20〜30%います。
そして、日本人は皮下脂肪に脂肪を貯めるのが苦手。
糖質を皮下脂肪として蓄積する働きがあるインスリンというホルモンがあります。
日本人はこのインスリンの分泌力が欧米人に比べて弱いという特徴を持っています。
このため、日本人は欧米人に比べて皮下脂肪に脂肪を貯めるのが苦手なのです。
では、余った脂肪はどこへ行くかというと?
内臓脂肪に溜まります。
内臓脂肪が増えれば増えるほど、健康のリスクが高まります。
日本人は肥満に弱いと言えるでしょう。
このため、国際基準では「BMI25.0:肥満前段階」であっても日本は肥満として扱う必要があるのです。
下記の図は、日本人の「BMIと疾患指数の関係」を表したものです。
BMI22前後が最も病気にかかりにくいことがわかります。
そして、BMI25を超えたあたりから疾患数が増えていることがわかります。
日本人の肥満を30以上に設定すると、2〜3%になります。
肥満のリスクが進行しているのに気づける人が、わずか2〜3%しかいない。
その他の97〜98%の人はリスクを検知することができず、気づいたら後戻りできなくなってしまった、という悲しい状況になってしまいます。
これを避けるために日本では「BMI25以上は肥満」として扱うことにした。
現実的な落とし所だと思います。
その他の肥満算出方法
体脂肪率、BMI以外にも様々な肥満の算出方法があります。
肥満度
- 計算式:100×(体重-標準体重)÷標準体重
- 指標:+20%以上が肥満、-10%以下がやせ
※標準体重=22×身長(m)×身長(m)※22は疾患率が最も低いBMI
例:22×1.66m×1.66m=60.6kg(標準体重)⇨100×(52.8kg-60.6kg)÷60.6kg=−12.8%⇨「やせ」
W/H比
- 計算式:ウエスト周囲(cm)÷ヒップ周囲(cm)
- 指標:男性は1以上が肥満、女性は0.8以上が肥満
W/H比の値が大きいと、上半身(腹部)に脂肪が蓄積しているリンゴ型肥満(腹部肥満)であり、内臓脂肪が多い肥満といえます。
ブローカの方法
- 計算式:身長(cm)-100で標準体重を求める
- 指標:標準体重を基準に±10が正常、+10超が体重過多、+20超が肥満
フランスの医師で人類学者のブローカが見出した方法です。
桂式
- 計算式:(身長(cm)-100)×0.9で標準体重を求める
- 指標:標準体重を基準に±10が正常、+10超が体重過多、+20超が肥満
ブローカの方法を京都大学の桂英介氏が日本人向けに改良したものです。
ローレル指数
- 計算式:体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)÷身長(m)×10
- 指標:99以下はやせすぎ、99〜115はやせぎみ、115〜135は普通、135〜145は太りぎみ、146以上は太りすぎ
日本では小学生の体格の判定に用いられてきましたが、身長の影響を大きく受けるため、年齢や性別によって標準値が変動するという欠点があります。
そのほかにも色々ありますがキリがないのでここまでとします。
世界中の医師や学者が試行錯誤して、肥満を算出する方法を見出していることがわかりますね♪
まとめ
以上、肥満の定義について見てきました。
さまざまな肥満の算出方法がありますが、基本は体脂肪率とBMIを使用すればよろしいかと思います。
BMIは身長と体重だけわかれば使用でき、そこそこ精度もあるので最も手軽に活用できる指標です。
しかし、一番正確なのは体脂肪率です。
・【男性】体脂肪率が25%以上
・【女性】体脂肪率が30%以上
が肥満であるということです。
もし、ダイエットするのであれば体脂肪率は計測していただければと思います。
現状を正しく把握し目標を定めれば、きっとモチベーションが上がるはずです。
そして、必ずやせて-10歳の健康美!を手に入れてください。
今回はここまでです。
次回は「体脂肪とは?」というテーマで、体脂肪の役割や体脂肪率の測定方法について詳しくお話ししたいと思います。
それではまた♪