【カロリーの基礎】なぜ食べる?カロリーとエネルギーの根本的なお話

こんにちは、おっちーです^^

今回も必ずやせて-10歳の健康美を手に入れるための「ダイエットの基礎知識」を学んでいきます。

 

前回は「飽食の時代」というテーマで、日本食から欧米食に変化したことにより、わたしたち日本人にどういう問題が起きたのか?について学びました。

ダイエット学

こんにちは、おっちーです^^今回も必ずやせて-10歳の健康美を手に入れるための「ダイエットの基礎知識」を学んでいきます。 前回は「肥満の歴史」というテーマで、なぜ人は太りやすくなったのか?について学びました[…]

 

これにより、”カロリーの質の低下により、肥満・糖尿病などの生活習慣病が蔓延し体調不良者が続出した”ことがわかりました。

 

カロリーの質。

そもそも、このカロリーっていったい何なのでしょう?

今回は、「カロリーの基礎」というテーマで、カロリーとエネルギーの根本的なお話をします。

 

このカロリーの基礎知識が得られれば、今後カロリーの話をするときに具体的なイメージが湧くようになると思います。

また、エネルギーの話が理解できれば「なぜ食べる?」の具体的なところがわかります。

そして、よりスムーズに「必ずやせて-10歳の健康美」の話が理解できるようになるでしょう。

 

では、結論です。

”カロリーとは熱量(エネルギー)であり、生きるために必要なもの”

です。

 

それでは詳しく見ていきましょう!

カロリーとは?脂肪を1kg減らすには何kcal必要?

まずは、カロリーの基本的なお話をします。

 

カロリーは、物理学である「熱力学の第一法則(エネルギー保存の法則)」を元にして考えられています。

エネルギー保存の法則とは、簡単に言えば「ある枠内にあるエネルギーの量は、常に一定であり、新たに作り出されることも減少することもない」という法則です。

 

これを人のカロリーの話に当てはめると、”人が食べたもののエネルギーは、代謝(呼吸)や運動で消費しない限りそのまま保存される(おもに脂肪として)”ということになります。

 

一般的に食品ごとのカロリー量を求めるには、「ボンベ熱量計」という装置を使います。

内部に水を張った機械のなかで食品を燃やし、水の温度がどれだけ上昇したかを計測します。

※1kcalは、水1ℓを1気圧のもとで1℃上昇させるのに必要な熱量と定義されています。

 

温度が上がるということは、それだけの熱量(エネルギー)を持っているということです。

それを計測すれば、その食品が持つエネルギー量「熱量=カロリー(kcal)」がわかるということです。

 

脂肪を1g燃焼させるには、7.2kcalの熱量が必要と言われています。

脂肪を1kg減らすためには7,200kcalの熱量が必要となります。

※ジョギング1時間で約500kcal消費されるので「7,200÷500=14.4h」、脂肪を1kg減らすには14時間30分走り続ける必要があるという計算です。う〜ん、、、ムリ!!

 

また、脂肪が1kg減れば、ウエストサイズは1cm減ると言われています。

1cmというと大したことないと思うかもしれませんが、体積でいえば500mlのペットボトル2本分とヤクルト3.5本分です。

これだけ減れば、見た目もスッキリするのではないでしょうか。

 

そして、1kgの脂肪で3〜4日生きられると言われています。

 

カロリーとは、熱量(エネルギー)のことです。

では、人にとってのエネルギーっていったい何なのでしょうか?

 

エネルギーは人が生きるために必要なものです。

当たり前の話ですよね。

でも、この当たり前の話を具体的にするとなると、ちょっと難しい話になります。

 

生物のエネルギー通貨ATP(アデノシン三リン酸)

人が生きるためには、細胞が動く必要があります。

そして、この細胞を動かしているエネルギーの源が、ATP(アデノシン三リン酸)です。

※化学を専攻してきた方や高校で生物学が得意だった方は、このATPについて詳しいと思いますがそれ以外の方はあまり聞きなれない用語かと思います。

 

ATPとは、すべての植物、動物および微生物の細胞内に存在するエネルギー分子です。

ATPは、細胞の増殖、筋肉の収縮、植物の光合成、菌類の呼吸や酵母菌の発酵などの代謝過程にエネルギーを供給する化合物です。

 

ATPは、アデノシン三リン酸という化合物で、アデノシンという物質に三つのリン酸(P)が結合しています。

このアデノシン三リン酸のひとつのリン酸(P)が外れると、ADP(アデノシン二リン酸)となります。

この際にエネルギーが放出され、このエネルギーを使って筋肉の収縮が行われます。

 

ATPには化学エネルギーが貯蔵されています。

細胞はATPを分解することで、化学エネルギーを取り出しています。

この化学エネルギーから、運動エネルギーや熱エネルギーに変換して、様々な仕事や変化を起こして細胞は生命活動を行なっています。

 

このATPがなければ地球上のすべての生物は生きていられず、存在することができません。

ATPは、植物、菌、細菌、動物など全ての生物が生きるために必要なものです。

 

そもそも、エネルギーの始祖とはいったい何でしょうか?

それは、太陽の光エネルギーです

 

太陽は原子を融合し、光子を放ちます。

その光子が太陽系に光エネルギーとして届けられます。

しかし、この光エネルギーはそのまま使うことはできません。

 

そして、数億年にわたる進化を経て、この光エネルギーを使う存在が現れました。

それが、シアノバクテリアなどの細菌です。

 

シアノバクテリア(細菌=プランクトン=植物)は、酸素を作りだすことは下記の記事で述べたとおりです。

ダイエット学

こんにちは、おっちーです^^今回も必ずやせて-10歳の健康美を手に入れるための「ダイエットの基礎知識」を学んでいきます。 前回は「理想体重とは?」というテーマで、-10歳の健康美の適正体重について学びました[…]

 

そのほか、これらの細菌は太陽からの光エネルギーを吸収し、化学エネルギーに変換してからATPに保存する働きをします。

※ATPは、細菌の細胞内で酵素(ATP合成酵素)によってつくられます。

 

この仕組みが光合成です。

 

さらに細菌は、水と空気中の二酸化炭素と、ATPの化学エネルギーを使ってグルコース(ブドウ糖)を生成します。

グルコース(ブドウ糖)は糖質(炭水化物)の主たる成分で、ATPが豊富に含まれています。

 

しかも、グルコース(ブドウ糖)は分解しやすく、とても美味しい。

 

一部の細胞は光合成を行うのをやめることにしました。

そして、光合成を行う他の細胞を狩ることで、美味しいグルコース(ブドウ糖)を食べるようになりました。

 

これが、”食べる”という行いの始まりです。

 

この細胞は捕食をするために、活発な運動を開始しています。

その細胞が進化した先に、わたしたち人間がいるのです。

 

地球上の生命は、このグルコース(ブドウ糖)を求める「食の旅」に出ました。

 

つまり、

”食べるという行為は、すべてエネルギー通貨であるATPを得るため”

です。

 

まとめ

以上、「カロリーの基礎」というテーマで、カロリーとエネルギーの根本的なお話をしました。

 

地球上のすべての生物は、エネルギー通貨であるATP(アデノシン三リン酸)を求めて「食べる」という行いをしていることをご理解いただけたかと思います。

そのATPを効率的に手に入れるのが、糖質(炭水化物)のグルコース(ブドウ糖)であることも知ることができました。

 

”カロリーとは熱量(エネルギー)であり、生きるために必要なもの”

という話の根本的なところも、おわかりいただけたかと思います。

 

なぜ食べるのか?

人にとってのエネルギーとは?

カロリーとは?

 

今回のお話で、イメージできるようになっていただけたら幸いです。

 

ATPとかグルコースとか専門的な用語が登場し、小難しい話になってしまいました。

「-10歳の健康美」のお話をするときは、どうしても分子といった小難しい話に切り込んでいかなければなりません。

今回のお話が理解できれば、今後の「必ずやせて-10歳の健康美」の話がスムーズに理解できるようになると思います。

 

今回はここまでです。

次回は「なぜ太る?肥満の基本的なメカニズム」についてお話したいと思います。

 

それではまた♪

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