こんにちは、おっちーです^^
今回も必ずやせて-10歳の健康美を手に入れるための「ダイエットの基礎知識」を学んでいきます。
前回は「理想体重とは?」というテーマで、-10歳の健康美の適正体重について学びました。
こんにちは、おっちーです^^今回も必ずやせて-10歳の健康美を手に入れるための「ダイエットの基礎知識」を学んでいきます。 前回は「体脂肪とは?」というテーマで、体脂肪の役割と測定方法について学びました。[…]
これにより、-10歳の健康美の適正体重は「BMI:18.5〜22」であることがわかりました。
※BMI=体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)
今回は、「肥満の歴史」というテーマで、なぜ人は太りやすくなったのか?なぜ病が増えたのか?について学んでいきたいと思います。
WHO(世界保険機関)は、
- 1975年から世界的に肥満は3倍近く増加している
- 18歳以上の成人のうち19億人が過体重(39%)、そのうち6億5000万人が肥満(13%)である(2016年)
- 5〜19歳の子どもでは、3億4000万人が過体重もしくは肥満だった(2016年)
- 2020年には、3900万人の5歳未満の子どもが過体重もしくは肥満だった
- 世界では低体重よりも過体重や肥満が原因で死亡している人が多い
というデータをまとめています。⇨肥満と過体重
このことから、昔に比べ現代は肥満者が増加していると言えるでしょう。
なぜ?ここまで肥満者が増えたのか?
なぜ?人は太りやすくなったのか?
そして、なぜ病が増えたのか?
先に結論を言ってしまえば、
”人が作り出した現代の環境が自然から離れすぎてしまったことにより、自然の創作物である人体とミスマッチを起こしてしまっている”
からです。
それでは、生命の誕生から人類の歩んできた道のりを辿り具体的に見ていきましょう。
きっと、「なぜ人は太りやすくなったのか?なぜ病が増えたのか?」の疑問が明らかになるはずです。
生命誕生〜人類の始まり
地球が誕生したのは今から約46億年前との説があります。
この説を簡単にまとめると、
- 小さな惑星が次々とぶつかり地球の原型が出来上がった
- これらの惑星が含んでいた水蒸気や二酸化炭素によって原始大気が作られた
- 惑星の衝突により、地上は1000℃のマグマの海におおわれた。
- 惑星の衝突が収まりにつれ、気温が下がり原始大気の水蒸気も冷えてマグマの海だった表面が固まり地上ができた。
- そして、さらに気温が下がることによって原始大気の水蒸気が冷え、大量の雨となって海が生まれた。
地球には、まだ知られていない生物も含め500万〜3,000万種いるという説があります。
これらの生物の元祖が「細菌」。
地学的研究によると、約38億年前には細菌が誕生しており、122℃という高温でも生きられる細菌もいたようです。
そして、地球の環境を一変させたのが「シアノバクテリア」。
光合成を行う細菌で、このシアノバクテリアが太陽の光と二酸化炭素を使って酸素を作り、現在の酸素に覆われた地球をつくりました。
酸素からできたオゾン層は太陽から届く有害な宇宙線や紫外線をさえぎっています。
このおかげで地球は、細菌以外の様々な生物が生きられるようになりました。
海ではいまだに発見されていないと言われる多くの生物がおり、地上では大森林が生まれ、多種多様の生物が暮らしています。
地球は生命溢れる惑星になりました。
そこへ、
- 哺乳類が誕生
- 猿が誕生し、
- 猿人となり(アウストラロピテクス、約500万〜300年前)、
- 原人となり(北京原人・ジャワ原人、約60万〜50万年前)、
- 旧人類(ネアンデルタール人、約50万〜30万年前)から、
- 新人類(クロマニョン人、約20万年前)をたどり、
- 現在の人類(縄文時代、約1万年前)となった
と、言われています。
人類の歴史の始まり!それは飢餓との戦いだった
最初の人類は猿人と呼ばれ、その歴史の始まりは約500百万年前の中部アフリカから始まったと言われています。
そして、進化論によれば猿人⇨原人⇨旧人類⇨新人類⇨現在の人類へと進化したとのこと。
※あくまで「説」です。
人類の始まりの頃は、人は狩猟採集民として自然からの恵みを享受することによって、その生命を維持してきました。
しかし、自然の機嫌によっては食糧にありつけない日もあったことでしょう。
そして農耕が始まり、土地を抱えることで効率的に食糧を確保するようになりました。(農業革命)
それでも自然の機嫌によっては、穀物は育たず食糧にありつけない日もありました。
より多くの食糧を求め、人は土地や食糧を巡ってお互いに争い合うようにりました。
※人類は食糧を求めて命を奪いあうという悲しい歴史を繰り返してきました。
そして、工業革命(18世紀)⇨金融革命(20世紀)⇨情報革命(21世紀)と、現代に至ります。
工業革命により機械を使った大量生産が始まり、経済が発展することで流通も整備され、食糧にありつける確率が向上しました。
そして、金融革命によって富は肥大化し先進国においてはお金があれば食糧を手にすることができるようになりました。
これにより、飢えに苦しむことはなくなり飽食の時代へと突入しています。
金融革命は1985年ごろに始まったとされます。
地球上で一部の地域を除き、人類が飽食の時代を迎えることができたのはほんの数十年前の話です。
それまでは、生きるためにいかに飢えを凌ぐかが重要でした。
つまり、人類の長い歴史のほとんどは飢餓との戦いであったわけです。
この長い戦いの歴史の中でわたしたち人類は飢餓の中で生き抜くため、数少ないエネルギー補給(食事)の機会には、余剰に摂取した分を脂肪として蓄える能力を磨き上げてきました。
この能力があったからこそ、わたしたち人類は現在に至るまで生き抜いてこれることができているのです。
文明の発達!そして飽食の時代へ
そして、日本にフォーカスしてみれば第一次世界大戦、第二次世界大戦という悲惨な経験を経て現在に至ります。
昭和の時代、日本に大量の資金が流れ高度経済成長へと発展していきます。
日本の代名詞でもある自動車産業、家電産業においては世界トップクラスにまで成長しました。
その他、さまざまな分野で日本は世界に誇る企業が誕生しています。
これらの企業に勤めるサラリーマンの収入は右肩上がりで向上し、日本人は豊かになりました。
アメリカに次ぐNo.2の経済大国として名を連ねるまでに至っています。
技術も高度化し、暮らしはより便利になりました。
現在はバブル崩壊もありその頃の勢いはありませんが、成熟化しており今も富を享受し続けています。
医療制度も整い、人が生きていくためのセーフティネットも十分に敷かれ、飢えに苦しまずにすむようになりました。
食文化も発展し、美味しい食べ物で溢れています。
ここ数十年で日本人の生活環境は著しく変化しました。
しかし、環境の劇的な変化に体はついていっておりません。
長い飢餓との戦いで培った余剰エネルギーを脂肪として蓄積するという能力はいまだ健在です。
※この能力が無くなったら困りますが。
そして、利便性を追求する価値観はさらに加速する傾向で、さまざまな交通手段や電気製品は今後も開発されることになるでしょう。
利便性が増せば増すほど、比例してわたしたちの動作は最小限に留められていきます。
ひと昔前までは車もなく、移動はひたすら徒歩でした。
洗濯も洗濯板でゴシゴシと、全身を使って洗っていました。
掃除もほうきや雑巾がけなど、体をたくさん動かす必要がありました。
しかし、現代はボタンをポチッと押すだけで済んでしまいます。
わたしたちは、ほとんど体を動かすことなく目的を達成できるようになりました。
このように、現代の環境はエネルギーを消費する機会をどんどん奪っています。
人体と現代の環境との悲しいすれ違い
人類の歴史は、生きるために子供を守るために食糧を求める「生存・子孫繁栄」の歴史といっても過言ではありません。
始まりの頃の人類は、狩猟採集民として自然からの恵みを享受することによって、その生命を維持してきました。
しかし、自然は常にわたしたち人類に安定して食糧を提供してくれるものではありませんでした。
そのため、人類は自然に頼らずとも自らの力で生きていけるように
- 農業というものを発明し、
- 工業というコントロールのきく機械を発明し、
- 人工物のビルが木や森を押しのけ、
- 遺伝子を操作
するまでに至っています。
まるで、自然を凌駕してしまうほどの勢いです。
現在は、人間が己の欲のまま人間以外の存在に敬意を払わず、全てをコントロールしてしまおうというエゴが際立っています。
このエゴが極まれば極まるほど、わたしたち人類は自然からかけ離れていきます。
しかし、人の体も自然の一部です。
自然の中で生きることを前提にデザインされています。
日本で狩猟採集民といえば縄文人でしょう。
縄文人は自然に沿った形で食事や生活を営んでいました。
食べ物のバリエーションも豊富で、狩りや採集などたくさん体を動かしていました。
しかし、現代の日本人は縄文人とはまるで反対のことをしています。
これにより、
- 多すぎて体がついていけない
- 少なすぎて体がついていけない
- 新しすぎて体がついていけない。
といったミスマッチが発生しています。
具体的な事例をあげれば、
- 多すぎる:総摂取カロリー
- 少なすぎる:運動、睡眠、日光
- 新しすぎる:食品添加物、トランス脂肪酸、抗生物質、有害金属
などがあります。
本来、自然の中で生きることを前提にデザインされた体と異なることをしているのが現在の日本人です。
ひと昔前の日本人は、まだ自然とつながっていました。
しかし、ここ数十年の日本人は自然とかけ離れた環境で生活をすることが多くなり、自然とのつながりを遮断しています。
現代もアフリカや南米、中央アジアなどで狩猟採集民が存在していますが、上記のような疾病は患っておりません。
自然の創作物である人体と、人が自然から離れる方向で作り出した環境とのミスマッチは、わたしたちに悲しい結末を与えてしまっていると考える必要があるのではないでしょうか。
まとめ
以上、「肥満の歴史」というテーマで、なぜ人は太りやすくなったのか?なぜ病が増えたのかについて学んできました。
文明の発達により、わたしたち人類は飽食の時代へ突入し動作も最小限ですむようになりました。
これにより、摂取するエネルギーは増え消費するエネルギーは減少し、エネルギー過多の状態が続いています。
エネルギー過多は肥満をもたらし、さまざまな疾病を引き起こします。
生きるために人類が努力してきた歴史はわたしたちに富をもたらしてくれました。
しかし、同時に人間以外の存在への敬意を忘れ、自然をも凌駕しようとするいきすぎた欲はエゴを生み出しています。
ひょっとして、現代の人類が抱くさまざまな疾病による苦しみは、このエゴに気づくための教訓なのかもしれません。
”人が作り出した現代の環境が自然から離れすぎてしまったことにより、自然の創作物である人体とミスマッチを起こしてしまっている”
このミスマッチを解消してあげれば簡単にやせることができますし、-10歳の健康美も夢ではありません。
このまま、自然から離れる方向で思考し人工物に囲まれた世界で生きていくのか?
それとも、他の存在への敬意を思い出し自然に寄り添い美しい緑に囲まれた世界で生きていくのか?
わたしたちは、その帰路に立っているのかもしれません。
今回はここまでです。
次回は「飽食の時代」というテーマで、日本食から欧米食に変化したことにより、わたしたち日本人にどのような問題が起きたのか?について学んでいきたいと思います。
それではまた♪