腸活で痩せる理由は2つ!デブ菌と痩せ菌?腸内細菌が食欲に影響!?

腸活するとなぜ痩せることができるの?

 

こんにちは、おっちーです(^^)

腸活すると痩せるってよく聞きますよね?

 

で、ネットで「腸活 ダイエット」って調べてみたのですが、、、

残念ながら情報が断片的だあったり、説明が中途半端だったり、「それホント?」と思われるものまで。

今ひとつ、しっくりくるものが見つかりませんでした^^;

 

な・の・で!!

腸活で痩せる理由について僕なりにまとめます!(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

この”腸活で痩せる理由”をハッキリさせるために、ピックアップした論文は26本

その中から熟読した論文は13本と、気合いれてインプットしました!

 

これらはネットからの情報ではなく、その道の研究者が記したものなので情報の信頼性は非常に高いかと。

 

この記事では、

  • 腸活で痩せる理由について

具体的に解説しています。

 

これを読み終えれば、あなたは腸活で痩せる理由について知ることができるでしょう。

 

それでは、詳しく見ていきます!

腸活で痩せる?デブ菌とヤセ菌?

まず、大切なことから。

腸内細菌は肥満に影響します!

 

そして、腸活で痩せる理由は下記2つです!

  • 腸活は、脳に働きかけて暴飲暴食を防ぐ
  • 腸活は、体内時計を整えて肥満を防ぐ

 

この2つのアプローチで、腸活で痩せることができます!

腸内細菌の種類について

まず、腸内細菌についておさらいします。

健康美学

腸活ってなに?なぜ腸活が必要なの? こんにちは、おっちーです。(^^)最近、腸活って良く耳にしますよね♪ あ〜、う○この話でしょ?たしかに便秘はツライからね・・・。[…]

※まだ読んでいない方は、こちらの記事を先にお読みください。

 

この記事では、腸内細菌は「善玉菌、悪玉菌、日和見菌(ひよりみきん)」の三種類があると解説しました。

そして、「善玉菌(2):悪玉菌(1):日和見菌(7)」が理想的な腸内細菌のバランスであるということも。

 

で、善玉菌・悪玉菌・日和見菌といっても、実は腸内細菌にはそれぞれ正式な名称があります。

人の腸でよく見られる細菌(ドメイン:Bacteria)には、下記4つの門(division)があります。

  • Firmicutes(ファーミキューテス)
  • Bacteroidetes(バクテロイデス)
  • Actinobacteria(アクチノバクテリア:放線菌)
  • Proteobacteria(プロテオバクテリア)

です。

 

このうち、ファーミキューテス門が60〜80%バクテロイデス門が20〜40%の割合で人の腸内細菌を占めています。

腸内細菌は、ほぼファーミキューテス門とバクテロイデス門の2つで占められているといってよいでしょう。

※ちなみに腸内細菌で有名な善玉菌のビフィズス菌はこの2つの門には含まれず、「アクチノバクテリア:放線菌」に属します。

参考:ヒト腸内菌の分類学的位置(腸内細菌学雑誌

 

細菌の分類は、

  • ドメイン(domain):例、バクテリア(細菌、真正細菌)
  • 界(kingdom):例、プロカリオート(原核生物)
  • 門(division):例、ファーミキューテス※バクテロイデス、アクチノバクテリア(放線菌)、プロテオバクテリア
  • 網(class):例、バシラス網
  • 目(order):例、ラクトバシラス目(乳酸菌)
  • 科(family):例、ラクトバシラス科(乳酸桿菌)
  • 属(genus):例、ラクトバシラス属
  • 種(species):例、ラクトバシラス・アシドフィルス

の8階層で体系立てられており、上記のファーミキューテスやバクテロイデスは上から3番目の「門(division)」に位置づけられています。

※ただし、現在も菌の種類が増え続けており、完璧に体系だてられているわけではありません。

参考:神奈川県衛生研究所(

 

例えば、ビフィズス菌は「細菌-原核生物-放線菌門-アクチノバクテリア網-ビフィドバクテリウム目」に属します。

 

では、善玉菌は何門?って疑問がわくと思います。

しかし、一概に善玉菌はバクテロイデス門、悪玉菌はファーミキューテス門といったように、きっちり分類分けできないのが悩ましいところ。

※善玉菌の乳酸菌(バシラス網)はファーミキューテス門ですが、悪玉菌のウェルシュ菌(クロストリジウム網)もファーミキューテス門です。

 

「善玉菌・悪玉菌・日和見菌」は、腸内細菌の外観をイメージしやすいように表現しているだけであって、正式な分類ではありませんのでご注意ください。

デブ菌と痩せ菌について

腸活が痩せる理由で語られることとして、「デブ菌」と「痩せ菌」という考え方があります。

「デブ菌=ファーミキューテス門」、「痩せ菌=バクテロイデス門」という分け方で、デブ菌を減らして、痩せ菌を増やせば痩せられるというお話です。

 

学術的に「デブ菌」と「痩せ菌」は扱われていませんが、ダイエット界隈では分かりやすくこの2つの名称が使われています。

 

確かに2014年頃までは、

”肥満者は、ファーミキューテス門の割合が高く、バクテロイデス門の割合が低い”と言われていました。

 

これは、マウス、妊婦や子どもの腸内細菌を調べた時に、肥満者はファーミキューテス門の割合が高く、痩せている人はバクテロイデス門の割合が高い傾向が見つかったことによるものです。

参考:腸内細菌叢と肥満(2013年4月

マウスを用いた研究では、ファーミキューテス門が肥満と関連し、バクテロイデーテス門が体重減少と関連していることが明らかにされている。

微生物叢と脂肪量および体重を関連付けるメカニズムとして、食事からのエネルギー抽出効率に対する細菌の差異効果、および吸収されたカロリーの宿主代謝の変化が提案されている。

微生物叢の脂肪蓄積に対する独立した効果はマウスで実証されており、肥満マウスまたは西洋食を与えたマウスの微生物叢を痩せたマウスまたは無菌マウスに移植すると、脂肪蓄積をもたらした

参考:腸内細菌と食事の相互作用の結果としての肥満(2014年3月

実験レベルでは、糞便サンプルの分析により、肥満と腸内細菌叢の変化(バクテロイデテスの減少とファーミキューテスの増加)の間に関連性があることが明らかになり、特定の腸内細菌叢が肥満の表現型と関連していることが判明しました。

ヒトにおけるまばらなデータからも、多面的なメカニズムにより、腸内細菌叢の存在によって脂肪の蓄積が促進されることが裏付けられている。

 

だから、

・ファーミキューテス門=デブ菌

・バクテロイデス門=痩せ菌

であると。

 

そして、腸内細菌が肥満に関連するメカニズムとして、

  • 脂肪が蓄積される:脂肪を蓄積する「リポ蛋白リパーゼ(LPL)」という酵素を阻害するFIAF(絶食誘導脂肪因子)が作られるのを腸内細菌が邪魔をする。これにより、FIAFが作られず、LPLが増加するために脂肪が蓄積される。

といったことが、わかるようになりました。

 

確かに腸内細菌は肥満に影響する

 

そして、肥満者はファーミキューテス門が多く、バクテロイデス門が少ない。

逆に、痩せている人はファーミキューテス門が少なく、バクテロイデス門が多い。

 

このことから、「ファーミキューテス門=デブ菌」「バクテロイデス門=痩せ菌」という概念が生まれ、肥満を表すバイオマーカーとして扱われるようになりました。

 

しかし、話はそう単純ではございません。

下記2つのメタ分析によって、デブ菌と痩せ菌を肥満のバイオマーカーにするのは誤りであるとの指摘が入りました。

※メタ分析とは、いくつもの研究をひとまとめにして精査し結論を導くもので、その結果は非常に信頼性の高いものです。

参考:肥満とIBDに関連するヒト腸内細菌のメタアナリシス(2014年11月

最近の研究では、ヒトの腸内細菌と肥満や炎症性腸疾患との関連が指摘されているが、一貫したシグナルを同定することは困難であった。

ここでは、肥満とIBD(炎症性腸疾患)の研究間で一般的に一貫している微生物叢の指標分類と一般的特徴を検証。

メタ分析の結果、IBDは健康な人と疾患者とで明確に腸内細菌の違いの一貫性が見られた。

しかし、肥満については肥満者と痩せた人との間では、腸内細菌の違いに一貫性は見られなかった。

ただし、腸内細菌は肥満に影響を与える可能性はあるため、ノイズを最小に最適化されたAIを用いた解析をすることで、より詳しく肥満型の腸内細菌、痩せ型の腸内細菌を区別することができるであろう。

参考:ノイズの中にシグナルを探す。肥満とマイクロバイオーム(2016年8月

本研究の目的は、体系的かつ総合的なアプローチを分析・適用することで、マイクロバイオームの違いと肥満状態の関連性についてメタ解析を行うことであった。

結果、マイクロバイオームの組成のみに基づいて個人を確実に肥満と分類する能力は限定的であることが示された。

ヒトのマイクロバイオームの多様性と構造には、幅広い個人差があり、BMIカテゴリーに個人を確実に分類するには、シグナルが不十分であることが推測される。

効果を見出すことはできなかったが、これは必ずしも肥満におけるマイクロバイオームの役割がないことを意味するものではない。

マイクロバイオームの構造には大きな個人差があることを思い起こすと、各個人がそれぞれ肥満のサインを持っている可能性がある。

遺伝子の配列データから得られる分類学的情報に基づいては、肥満へのマイクロバイオームの関与が明らかにならない可能性もある。

むしろ、マイクロバイオームの異なる構造から産生されうる共通の遺伝子転写産物セットや代謝産物のレベルで、その違いがより明らかになる可能性がある

 

この2つの論文から得られた知見は、腸内細菌には個人差があり、一貫して肥満者の腸内細菌は「こうだ!」と言い切れるものではないということです。

つまり、「デブ菌=ファーミキューテス門」を減らせば痩せる!は通用しないということです。

 

ただし、両者とも腸内細菌が肥満に関連している可能性は否定していません。

※上述した腸内細菌が、FIAF(絶食誘導脂肪因子)を作るのを邪魔し、LPL(リポ蛋白リパーゼ)が増加して太るメカニズムもありますし。

 

むしろ、腸内細菌が作る代謝物が肥満に関連していると言及しています。

 

この代謝物とは、神経伝達物質やホルモンのことです。

これから、そのことを具体的に解説します。

腸活で痩せる理由は2つ!

腸活で痩せる理由は2つです。

  • 腸活で脳に働きかけて暴飲暴食を防ぐ
  • 腸活は体内時計を整えて肥満を防ぐ

腸活で脳に働きかけて暴飲暴食を防ぐ

食べるのを「やめられないとまらない」って経験したことありませんか?

ダメだとわかっているのにやめられない。

 

はたしてそれは、セルフコントロールの問題なのでしょうか?

あなたの意志の弱さなのでしょうか?

 

腸は、脳に直接働きかけることは、

健康美学

腸活ってなに?なぜ腸活が必要なの? こんにちは、おっちーです。(^^)最近、腸活って良く耳にしますよね♪ あ〜、う○この話でしょ?たしかに便秘はツライからね・・・。[…]

で解説しました。

 

腸は、迷走神経と呼ばれる神経で脳と直接つながっています。

腸は脳と対等に対話している。

これを、「腸脳軸」「脳腸相関」って言いましたね。

 

腸内細菌のバランスが乱れ、ある種の腸内細菌のみが優勢になってしまうと、その腸内細菌の力が強くなりすぎて、宿主である人に及ぼす影響は大きくなると考えられます。

すると、迷走神経による神経伝達をハイジャックして、腸内細菌が宿主である人を操り人形のように食行動を変えてしまう可能性がある。

 

もしかしたら、”なかなかダイエットに成功しないのは「セルフコントロール」の問題ではなく、腸内細菌の問題なのかもしれません。”

 

で、腸内細菌が宿主である人に影響を与えることとして、

  • 腸内細菌が食の好みを変える
  • 腸内細菌が食行動に影響を与える
  • 腸内細菌が作るホルモンが食欲に影響する

があげられます。

腸内細菌が食の好みを変える

下記の研究で、腸内細菌が変わることで味覚受容体(味の感覚器)に変化が起こることがわかりました。

参考:食行動は消化管内細菌叢によって操作されているのか?進化的圧力と潜在的メカニズム(2014年10月

ある研究では、無菌マウスは正常なマイクロバイオームを持つマウスと比較して、舌と腸内の脂肪に対する味覚受容体が変化していることがわかった。

また別の実験では、無菌マウスは正常なマウスと比較して、より甘いものを好み、消化管内の甘味受容体の数が多かった

これらの結果は、微生物が受容体の発現や伝達を変化させることにより、食の嗜好に影響を与える可能性を示唆している。

味覚受容体の発現および活性の変化は、腸内細菌叢を変化させ満腹感や食物嗜好を変化させる手術である胃バイパス手術後にも報告されている。

 

味覚受容体(味の感覚器)が変わるということは、味覚が変わるということです。

つまり、腸内細菌は味覚に変化を与えて食の好みを変えるということです。

 

腸活で腸内細菌を整えれば、脳の味覚を正常にし甘いものの摂りすぎを防ぐことになると考えられます。

腸内細菌が食行動に影響を与える

下記は、腸内細菌が作る神経伝達物質が過食に関与している可能性を指摘しています。

参考:食行動は消化管内細菌叢によって操作されているのか?進化的圧力と潜在的メカニズム(2014年10月

迷走神経が食行動と体重を調節していることを示唆する証拠がある。

例えば、迷走神経の遮断や切断は、体重の急激な減少を引き起こすことが報告されている。

一方、迷走神経活性は、満腹状態のラットにノルエピネフリン(ノルアドレナリン)を投与すると、過剰な摂食行動を引き起こすようだ。

これらの結果から、アドレナリン系の神経化学物質を産生する腸内細菌が、迷走神経活性を介したメカニズムで過食に関与している可能性が示唆される。

これらの結果は、宿主の摂食を制御するために、微生物が迷走神経の交通を操作する機会があることを示唆している。

興味深いことに、迷走神経からの副交感神経の流出を促進することが知られている多くの実践(例えば、運動、ヨガ、瞑想など)は、意志力を強化し、エネルギー消費に対する食物摂取の正確さを向上させると考えられている。

腸内細菌が作るアドレナリン系の神経伝達物質が、迷走神経を介してラットに過剰な過食行動を引き起こしたとのこと。

このことから、腸内細菌が神経機構を介して食行動に影響を与えることがわかります。

 

腸活で腸内細菌を整えることで、脳への神経伝達物質の分泌を正常にして過食を防ぐことになると考えられます。

腸内細菌が作るホルモンが食欲に影響する

そして、ホルモンの話が最も重要となるでしょう。

腸内細菌は、人が食べた未消化の食物から短鎖脂肪酸(酢酸、酪酸、プロピオン酸)を作ります。

※未消化の食物とは、主に食物繊維となります。

この短鎖脂肪酸には、腸内環境のpHバランスを弱酸性にすることで、酸が苦手な悪玉菌や腐敗物質の過剰繁殖を防ぐという働きがあります。

 

これとは別に、最近の知見では腸内細菌が作る短鎖脂肪酸が食欲を調節するホルモンの分泌に関与していることがわかりました。

 

腸管には、腸管内分泌細胞という栄養素を認識してホルモンを分泌する細胞があります。

その腸管内分泌細胞であるGPR41やGPR43という受容体が、栄養素である短鎖脂肪酸と結びつくことで、

  • ペプチドYY(PYY):腸から放出されるホルモンで、食欲を減らす作用がある。
  • GLP-1:血糖値が上がると小腸から分泌され、インスリンの分泌を促進して血糖値を下げる。また、脳の視床下部の摂食中枢に直接作用して食欲をおさえる。

といったホルモンを分泌。

これらのホルモンが、脳の視床下部にある満腹中枢を刺激して食欲をおさえます

 

つまり、腸内細菌が作るホルモンが脳に直接作用し食欲に影響するということ。

腸活で腸内細菌を整えることで、脳に作用する満腹ホルモンが分泌され食欲が適切になることが考えられます。

参考:肥満における腸内細菌叢(2019年3月

参考:腸内細菌とメタボリックシンドローム(2019年10月

参考:肥満と食中毒における脳-腸-マイクロバイオーム相互作用(2020年11月

参考:肥満における脳-腸-マイクロバイオーム相互作用と間欠的空腹感(2021年2月

 

以上、腸活で腸内細菌を整えることで、

  • 脳の味覚を正常にして甘いものの摂りすぎを防ぐ
  • 脳への神経伝達物質の分泌を正常にして過食を防ぐ
  • 脳に作用する満腹ホルモンが分泌され食欲が適切になる

ことがあげられます。

 

よって、

腸活は、脳に働きかけて暴飲暴食を防ぐことにつながります。

 

食欲と脳についての関係はこちらの記事もご参照ください。

ダイエット学

あ〜!これを食べたら太ってしまう!!でも、とめられない!!これ以上食べると太るのに!!もうお腹いっぱい、でもとまらない、やめられない!!なんで?わたしの食欲はとまってくれないの!? […]

腸活は体内時計を整えて肥満を防ぐ

地球上の生命は、地球の自転によって引き起こされる光の概日リズム(サーカディアンリズム)に従い、命を刻んでいます。

これを一般的に「体内時計」と呼びます。

体内時計は、24時間周期でリズムを刻んでおり、「体温・血圧・睡眠・ホルモン」はこの概日リズムに従い上下します。

 

ダイエットに関わる体内時計として有名なのがBMAL1(ビーマルワン)です。

BMAL1は、脂肪合成を促進する時計遺伝子(たんぱく質)で、この値が高い時に食べると太りやすくなると言われています。

 

BMAL1は夜の22時から急増し、朝の6時まで高い値をキープ。

朝の6時から昼の14時にかけて減少し、夜の22時まで低い値をキープ。

夜に食べると太るのは、このBMAL1が原因としてあげられます。

※逆にBMAL1が低い時(朝から昼)に食べれば太らないということです。

 

”体内時計が正しく働かないと太りやすくなります”

 

そして、この体内時計に腸内細菌が関わっているのです。

参考:ヒトマイクロバイオームと肥満。関連性を超えて(2017年11月

腸内細菌が体内時計に影響を与える

下記の研究で、体内時計の維持は腸内細菌が鍵を握っていることがわかりました。

参考:腸内細菌の日内変動と高脂肪食が宿主の概日時計機能および代謝に及ぼす影響(2015年5月

我々は、宿主の概日リズムの維持に関与する新たな重要な要素、腸内細菌叢を明らかにした。

腸内細菌は独自の概日時計を示し、代謝の恒常性を維持する宿主の概日リズムに統合される主要な代謝の振動を生じさせる。

食事や宿主の要因による腸内細菌の構造と機能の乱れは、概日時計ネットワークの微妙なバランスに悪影響を及ぼし、食事誘発性肥満などの代謝障害を促進する。

欧米食(高脂肪食)は、肝臓が曝される微生物依存性代謝物(短鎖脂肪酸)のクロノバイオロジーと組成を乱し、結果として宿主代謝の肝臓の概日時計ネットワークに混乱をきたす。

これらの結果は、微生物由来の代謝物(短鎖脂肪酸)が中枢および肝の概日リズムと宿主の代謝機能を調節または修正する能力を持つことを強調するものである。

 

短鎖脂肪酸(酪酸)は、体内時計にメリハリを与えて概日リズムを正常にします。

正常な腸内細菌は、短鎖脂肪酸(酪酸)を作り体内時計の維持に貢献しているのです。

 

しかし、欧米食(高脂肪食)によって腸内細菌が乱れると、短鎖脂肪酸(酪酸)が減少し、体内時計にメリハリがなくなるといったことが起こります。

さらに、悪玉菌によって作られる硫化水素(臭いおならの元)が、概日時計遺伝子であるBMAL1を喪失させて体内時計を乱すということも。

 

このように、腸内細菌の良し悪しによって体内時計が正常に働くかどうか左右されるのです

つまり、腸内細菌が体内時計に影響を与えているということです。

腸内細菌が時計遺伝子を介して肥満をコントロール

時計遺伝子には、BMAL1のほかにNFIL3という遺伝子(たんぱく質)があります。

NFIL3は、腸の腸管上皮細胞というところで、概日リズムを刻み脂肪の吸収と排出を制御しています。

 

下記の研究では、腸内細菌がNFIL3を介して、脂質の吸収と排出に関与していることがわかりました。

参考:腸内細菌叢はNFIL 3と概日時計を介して体組成を調節する(2017年9月

微生物叢が宿主の代謝に大きな影響を与える形で概日時計と相互作用し、この相互作用が阻害されると肥満やその他の代謝性疾患につながることが示されつつある。

しかし、微生物が宿主の代謝経路を制御することで、エネルギー貯蔵や体組成にどのような影響を及ぼすかについては、あまり知られていない。

我々は、腸内細菌叢がNFIL3(時計遺伝子)を介して体組成を制御していることを明らかにした。

NFIL3の転写は腸管上皮細胞で日周振動し、その振幅はグループ3自然リンパ球(ILC3)、STAT3、上皮細胞概日時計を介してマイクロバイオータ(腸内細菌)により制御されている。

NFIL3は、腸管上皮細胞において、概日性脂質代謝プログラムの発現を制御し、脂質の吸収と排出を制御していることが明らかになった。

これらの知見は、腸内細菌叢がどのように体組成を制御しているのかについてのメカニズム的洞察を与えるとともに、NFIL3が微生物叢、概日時計、宿主代謝の間の重要な分子リンクであることを立証するものである。

 

人は、脂肪を吸収することで太ります。

腸内細菌が時計遺伝子であるNFIL3を介して、脂肪である脂質の吸収と排出を制御している。

つまり、腸内細菌が時計遺伝子を介して肥満をコントロールしているということです。

体内時計が乱れると腸内細菌も乱れて太る

下記の研究で、腸内細菌も人と同様に概日リズムを刻んでいることがわかりました。

また、宿主の不規則な生活(概日リズムのズレ)が腸内細菌に悪影響を与えることも。

参考:微生物相の日周振動を制御するトランスキングダムは代謝のホメオスタシスを促進する(2014年10月

我々は、腸内細菌叢がその組成と機能において日周振動を示し、その制御が宿主の摂食リズムに支配されていることを明らかにした。

さらに、マウスとヒトにおいて、宿主の概日リズムのズレが腸内細菌の乱れを引き起こし、それが代謝のアンバランスを引き起こす証拠を発見し、現代人の疾病(メタボリックシンドローム)に哺乳類と原核生物の日周リズムの間の相互作用が関与することを示唆した。

また、微生物相の機能性には時間帯特異的なプロフィールが存在する

例えば、エネルギー代謝、DNA修復、細胞増殖に関わる機能は暗期に有利に働き、一方、解毒、運動性、環境感知に関わる「維持」経路は明期に多く存在することがわかった。

実際、高脂肪食を与えてから6週間後には、タイムシフトマウスは通常のサーカディアンリズムを維持したマウスに比べて体重増加が促進され、耐糖能異常が悪化した。

 

この結果から、体内時計が乱れたマウスは、正常の体内時計を持つマウスと比べ、同じ食事をしているにも関わらず体重が増加したことがわかりました。

 

体内時計の乱れは腸内細菌を乱す。

腸内細菌が乱れれば、時計遺伝子も乱れて脂肪の吸収と排出も乱れる。

体内時計が乱れると腸内細菌も乱れて太るということです。

※ついでに耐糖能異常(放置すると糖尿病になる)にもなる。

 

腸活することで体内時計を調節し肥満を防止します。

 

以上、腸活で痩せる理由について述べました。

 

おさらいすると、

  • 腸活は、脳に働きかけて暴飲暴食を防ぐ
  • 腸活は、体内時計を整えて肥満を防ぐ

でした。

 

これらにより、腸活で痩せることができます!(๑•̀ㅂ•́)و✧

まとめ

最後にもう一度内容を確認しましょう。

  • 腸内細菌は肥満に影響する
  • デブ菌と痩せ菌というものがある
  • 「デブ菌=ファーミキューテス門」、「痩せ菌=バクテロイデス門」
  • 腸内細菌が肥満に関連するメカニズムとして、FIAF(絶食誘導脂肪因子)阻害によるLPL(リポ蛋白リパーゼ)の増加により脂肪が蓄積される
  • しかし、メタ分析により「デブ菌=ファーミキューテス門、痩せ菌=バクテロイデス門」と単純にくくれなくなってしまった
  • だからといって、腸内細菌が肥満に関係しないわけではない
  • 腸内細菌が作る代謝物が肥満に関連している
  • ダイエットに成功しないのは「セルフコントロール」の問題ではなく、腸内細菌の問題なのかもしれない
  • ①腸内細菌が食の好みを変える、②腸内細菌が食行動に影響を与える、③腸内細菌が作るホルモンが食欲に影響する、以上のことから腸活が脳に働きかけて暴飲暴食を防ぐ
  • ①腸内細菌が体内時計に影響を与える、②腸内細菌が時計遺伝子を介して肥満をコントロール、③体内時計が乱れると腸内細菌も乱れて太る、以上のことから腸活が体内時計を整えて肥満を防ぐ
  • 腸活は、脳に働きかけて暴飲暴食を防いだり、体内時計を整えて肥満を防ぐことで痩せることができる

 

今回の記事で、

腸活で痩せる理由について知る

ことができたのではないでしょうか。

 

腸活は、ダイエットに必須となるとても重要なものです!

 

今回のお話は以上です。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

それではまた♪


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