黒にんにくの効能ってなに?
ニオイは問題ないの?
こんにちは、おっちーです(^^)
前回、にんにくについて記事を書きました。
にんにくはダイエット効果あるの? こんにちは、おっちーです(^^) にんにくは、アンチエイジングやさまざまな病気の予防など健康美にかかせないスーパーフード。実は、にんにくはダイエッ[…]
そしたら、Twitterでコメントをいただき、黒にんにくなるものを知りました。
マジでにんにくって最強の食材であることがこの記事書いて理解しました♪
あと、ニオイさえなんとかなればね〜😅— おっちー@必ずやせて-10歳の健康美! (@otchidiet) October 19, 2022
そうですよね‼️
黒にんにくになると匂いが無くなると言いますか、胃から上がってくる匂いが無いので、その辺はとても良いんですが、まだまだ頑張らないといけません‼️💪— むむむの黒にんにく (@black_garlick) October 19, 2022
なんと❗️黒にんにくは臭わないのですか⁉️
— おっちー@必ずやせて-10歳の健康美! (@otchidiet) October 19, 2022
ニンニクの匂い中和策も色々ありがとうございます🤩
もしくは皆が毎日にんにく食べて匂いに寛容な社会になるとか🤣黒にんにくは確かに匂いも気にならないからとってもいいと思います
— 嫁が痩せるまで (@wF5JinjLRb0tNIv) October 19, 2022
黒にんにくを毎日食べてますが
においは気にならないですー✨ただ…
作ってるときは家中
王将の香りがただよいます( ゚∀゚)
(笑)— みほ (@mihomiho614) October 19, 2022
どうやら黒にんにくは、にんにくの唯一の弱点であるニオイ問題をクリアしてるみたい。
※さすがに自分で作るとなると、凄いことになりそう(笑)
う〜ん、なんとも気になる食品。
これは、調べなければ!!
ということで、黒にんにくを徹底的に掘り下げることにしました!(๑•̀ㅂ•́)و✧
この黒にんにくの効能をハッキリさせるために、論文を7本熟読することになりました!
徹底的にインプットしたのでこの記事の質には自信があります!(๑•̀ㅂ•́)و✧
この記事では、
- 黒にんにくの基本的なところ
- 黒にんにくの効能とは?
について詳しく解説します。
これを読めば、あなたは黒にんにくの効能について詳しくなることでしょう。
それではいってみましょう!(๑•̀ㅂ•́)و✧
黒にんにくの基本的なところ
まず、黒にんにくの効能について結論から申し上げます。
黒にんにくの効能は、
- 免疫機能の調節(感染症予防)
- 糖尿病の予防
- 血栓・動脈硬化・高血圧・高脂血症を防ぐ→心筋梗塞・脳卒中の予防
- 心臓の保護
- 肝臓の保護
- 腎臓の保護
- 消化器系の保護
- うつの予防
- 認知症の予防
- がん予防
- 肌の老化防止(アンチエイジング)
- 肥満防止
と、にんにくの効能を基本的に引き継いでいます。
しかし、抗酸化力が凄まじくパワーアップ!!
これにより、
- 血栓・動脈硬化・高血圧・高脂血症を防ぐ→心筋梗塞・脳卒中の予防
の効能がより強力になっています。
さらに、にんにく特有のニオイも解消されており、女性にも自信を持ってオススメできます!
よって、僕の評価は・・・
になりました。
- S評価・・・非常に高く評価する(強くオススメします!)
- A評価・・・高く評価する(できれば取り入れたい)
- B評価・・・評価する(お好きならどうぞ)
- C評価・・・難あり(オススメしません)
※あくまで僕の主観です。新たに発見があったら評価は変わる可能性があります。
なぜ、S評価という最高ランクになったのか?
それは、にんにくの最強の健康効果を引き継ぎつつ、ニオイ問題も解消し、さらに抗酸化力も凄まじくパワーアップしているからです!
※もちろん、ダイエットにもオススメです。
詳しく解説します。
黒にんにくってなに?
そもそも、黒にんにくって何なのでしょうか?
黒にんにくとは、生のにんにくを高温(60〜90℃)・高湿度(80〜90%)で一定期間発酵させたものです。
この発酵により、にんにくは黒く変色し、甘味が増し、歯ごたえのあるゼリー状となります。
にんにくは、
- 抗酸化作用:にんにくには強い抗酸化力があることがわかっている。にんにくに含まれるアリシン、ジアリルジスルフィド(DADS)、ジアリルトリスルフィド(DATS)、ジアリルスルフィド(DAS)、サポニンが体内で抗酸化物質を作ったり、いくつかの抗酸化酵素(スーパーオキシドジスムターゼなど)の活性化を高めて活性酸素を除去する。
- 抗炎症作用:にんにくは抗炎症作用があることがわかっている。にんにくに含まれるジアリルスルフィド(DAS)が炎症性サイトカイン「NF-κB(エヌエフ・カッパ・ビー)、IL-1β(インターロイキン-1ベータ)、TNF-α(ティーエヌエフ-アルファ、腫瘍壊死因子)」の発現を低下させることで抗炎症活性を誘導する。
- 抗菌作用:にんにくの抗菌作用は、にんにくに含まれるアリシンに起因する。赤痢菌、大腸菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、カンジダに対して抗菌作用がある。また、ジアリルジスルフィド(DADS)、ジアリルトリスルフィド(DATS)、サポニンも多くの真菌に対して抗真菌作用を示した。さらに寄生虫予防、インフルエンザウイルス、デングウイルス、新コロナウイルス(COVID-19)に対する保護作用もある。
- 免疫機能向上:にんにくの多糖類(フルクタン、サポニン、有機セレン化合物)は免疫調節作用を持ち、免疫系のサイトカイン「IL-10、インターフェロン-γ」の発現を調節する。熟成にんにくエキスを摂取すると、風邪やインフルエンザの発生と重症度の低下など免疫機能が向上することがわかっている。
- 抗高血圧作用:にんにくは収縮期血圧(最高血圧)だけでなく拡張期血圧(最低血圧)も著しく低下させることが知られている。にんにくは多くの活性硫黄分子が含まれており、これが内皮収縮因子(血管を収縮させる)と弛緩因子(血管を緩める)を刺激して血圧を低下させる。また、一酸化窒素(NO)と硫化水素(H2S)の産生を増やして最終的に血管の拡張につながる。さらに血小板の接着や凝集をおさえ血栓症を防ぐ。
- 抗高脂血症・脂質異常症に対する作用:にんにくは脂肪を合成する酵素の働きを低下させることによりコレステロール値を減少させる。中性脂肪や総コレステロール、LDL(悪玉コレステロール)を有意に低下させ、HDL(善玉コレステロール)を適度に上昇させることで脂質異常症に重要な効果を有することが示されている。
- 抗糖尿病作用:にんにくの抗糖尿病作用は、にんにくに含まれるアリシン、アリルプロピルジスルフィド、システインスルホキシド、S-アリルシステインスルホキシドに起因する。これらの成分がインスリンの分泌を促進し、さらにインスリンの細胞における感度を向上させることで血糖値を低下させる。
- 抗アルツハイマー作用:認知症であるアルツハイマー病は、脳の神経変性疾患が原因となって引き起こされる。にんにくのアリシンには抗酸化作用があり、これが酸化ストレスによって誘発される神経細胞の障害から保護し神経変性疾患を予防する。また、にんにくによる抗酸化作用と抗炎症作用が、アルツハイマー病の原因となるアミロイドの蓄積を防ぐ。
- 心臓の保護:にんにくは心臓を保護することができる。にんにくに含まれるアリシンが、心臓を保護する硫化水素(H2S)を効果的に供給する。マウスに硫化水素(H2S)を投与すると梗塞サイズが減少したという報告がある。また、心筋梗塞後の心肥大に対しても酸化ストレスを減らすことで保護的に働く。さらに心不全の原因が慢性炎症によるものであることから、にんにくの抗炎症作用が心臓を保護する。
- 肝臓保護:にんにくに含まれるジアリルジスルフィド(DADS)、ジアリルスルフィド(DAS)、S-メチルシステインが肝障害を予防・治療できることが報告されている。ジアリルジスルフィド(DADS)は、肝臓における炎症性サイトカインの放出を減少させ、抗酸化活性を増加させることで非アルコール性脂肪性肝疾患を減衰させる。
- 腎臓保護:にんにくは腎臓毒性を効果的に緩和することが示されている。ジアリルトリスルフィド(DATS)は、ヒ素によって誘発される酸化ストレスの傷害から腎臓を保護する。また、腎機病の発症・進行は酸化ストレスが関わっており、にんにくの抗酸化作用が腎機を守る。
- 消化器系の保護:にんにくは胃の組織損傷にたいして治療効果があることが報告されている。にんにくの成分であるアリシンやジアリルジスルフィド(DADS)、硫化ジアリル(DAS)は酸化ストレスの低減、炎症の抑制、ピロリ菌の減少により胃腸機能を改善し、大腸炎、胃潰瘍、その他の胃腸疾患を緩和することができる。
- 脳神経保護:にんにくに含まれるS-アリル-システイン(SAC)などの有機硫黄化合物は、ミクログリア細胞(脳を正常に維持するための細胞で、脳の免疫を担当している)において神経炎症を緩和することで脳神経を保護する。この脳神経保護作用は主に脳の海馬に作用する。
- 抗がん作用:にんにくに含まれるアリシンが、免疫機能を高め、がん腫瘍血管の形成を防ぐと共にがん細胞のアポトーシス(自死)を促進し、転移を抑制することが報告されている。肺、結腸、胃、乳、前立腺などの異なる種類のがんの繁殖を減少させることがわかっている。アメリカのがん予防に役立てるためのデザイナーフーズ計画では、にんにくが見事にがんを予防する食材として1位に輝いた。
- 抗肥満作用:褐色脂肪細胞のミトコンドリアにあるUCP-1を上昇させることでエネルギーが消費され体重や体脂肪が減少する。また、サポニンが脂肪の吸収と蓄積を防ぐことで肥満を防ぐ。
といった作用を持つことは、下記の記事で書いたとおりです。
にんにくはダイエット効果あるの? こんにちは、おっちーです(^^) にんにくは、アンチエイジングやさまざまな病気の予防など健康美にかかせないスーパーフード。実は、にんにくはダイエッ[…]
もともと栄養価が高く、健康効果の優れたにんにくですが、熟成・発酵させたことによりさらに栄養価が高まることが近年の研究で明らかになりました。
参考:黒ニンニク。その生産、生物活性、および応用に関する批判的レビュー(2017年1月)
普通のにんにくと黒にんにくはなにが違うの?
普通のにんにくと違い、黒にんにくは名前のとおり見た目の違いがもっともわかりやすいところでしょう。
高温・高湿度で一定期間発酵させたにんにくは、黒く変色します。
味も糖度が増すことで、にんにく特有の刺激のある味から、ドライフルーツのような食感と甘みに変化します。
そして、にんにくの強烈なニオイの元であるアリシンが「S-アリルシステイン」という成分へ変換することで、不快なニオイや風味を感じさせません。
※発酵する過程でアリシンが、健康効果を向上させつつ70〜80%変化するそうです。
参考:発芽にんにくを原料とした黒にんにくの水溶性含硫化合物含量(2021年)
で、劇的な変化は見た目や味、強烈なニオイだけではありません。
一番の注目は、そのパワーアップした栄養価です。
増加が確認された栄養素には、
- 水溶性ビタミン(B1、B2、B6、ナイアシン)
- ミネラル(ナトリウム、鉄、カルシウム、セレン)
- BCAA・分岐アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)
- アミノ酸(フェニルアラニン、アラニン、アスパラギン酸)
があげられます。
※ただし、アミノ酸のチロシンやシステインは減少。
なかでも注目なのは、
- S-アリルシステイン
- ポリフェノール
- スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)
の3つの抗酸化物質が劇的に向上したことです。
S-アリルシステイン
S-アリルシステインとは、たんぱく質が分解されたアミノ酸の一種で、イオウ原子を含みますが無臭である特徴を持っています。
抗酸化作用に非常に優れた物質で、その他に抗炎症活性、抗糖尿病活性など黒にんにくの健康効果に大きく寄与しています。
生にんにくを発酵させることで、アリシンがS-アリルシステインに変換されます。
結果、黒にんにくは生にんにくに比べてS-アリルシステインが8倍増加します。
また、アリシンはにんにく特有のニオイの元なので、これがS-アリルシステインになることでニオイ問題が解決されます。
ポリフェノール
ポリフェノールは、優れた抗酸化作用を持つファイトケミカルです。
黒にんにくは、生にんにくに比べてポリフェノールの含有量が4倍増加します。
これにより、黒にんにくは生にんにくよりも高い抗酸化力を発揮します。
スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)
スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)は、アンチエイジング界隈では有名な酵素です。
このスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)が、活性酸素を分解することで老化を防ぎ寿命を伸ばすと注目されています。
黒にんにくは、生にんにくよりスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)が13倍増加することが明らかになっております。
活性酸素を分解するということは、酸化ストレスの原因を取り除くということ。
人が老いたり、病気になったりするのは酸化(錆び)が原因。
つまり、
黒にんにくは、にんにくのニオイを解決し、抗酸化力をさらにパワーアップさせた最強のアンチエイジング食であるといえます。
参考:黒ニンニク。その生産、生物活性、および応用に関する批判的レビュー(2017年1月)
参考:黒ニンニクとその生理活性物質のヒト健康疾患への影響。総説(2021年8月)
黒にんにくの効能とは?
では、黒にんにくの効能について解説します。
もともとにんにくは、
- 免疫機能の調節(感染症予防):にんにくの抗菌作用と免疫機能向上作用が、感染症を予防する。
- 糖尿病の予防:にんにくの抗糖尿病作用が、糖尿病を予防する。また、慢性的な炎症が糖尿病につながるため、にんにくの抗炎症作用も糖尿病の予防につながる。
- 血栓・動脈硬化・高血圧・高脂血症を防ぐ→心筋梗塞・脳卒中の予防:にんにくの抗酸化作用、抗炎症作用、抗高血圧作用、抗高脂血症・脂質異常症に対する作用によって「血栓・動脈硬化・高血圧・高脂血症」を防ぐ。これらが防がれることで心筋梗塞や脳卒中のリスクが下がる。※酸化ストレスによる血管壁(血管内皮細胞)の障害は動脈硬化につながる。これをにんにくの抗酸化によって防ぐ。また、慢性的な炎症も動脈硬化につながるため、にんにくの抗炎症作用は動脈硬化を防ぎ、心筋梗塞・脳卒中のリスクを低下させる。
- 心臓の保護:にんにくの心臓保護作用が心臓を保護する。また、酸化ストレスが心筋炎や心不全、虚血・再灌流障害(きょけつ・さいかんりゅうしょうがい)に関与することが明らかになっていることから、にんにくの抗酸化作用が心臓の保護につながる。
- 肝臓の保護:にんにくの肝臓保護作用が肝臓を保護する。また、にんにくの抗酸化作用と抗炎症作用が肝臓を保護する。
- 腎臓の保護:にんにくの腎臓保護作用が腎臓を保護する。また、慢性腎臓病は酸化ストレスによって発症・進行につながることから、にんにくによる抗酸化作用によって腎臓が守られる。
- 消化器系の保護:にんにくの消化器系の保護作用が、胃腸管などの消化器系を保護する。また、にんにくによる抗酸化作用と抗炎症作用が消化器官を守る。
- うつの予防:うつは慢性的な炎症が原因で発症する。これをにんにくの抗炎症作用で予防する。また、うつ病患者は脳の海馬の体積が減少すると言われている。にんにくによる脳の海馬の神経保護作用がうつの予防につながる可能性がある。
- 認知症の予防:にんにくの抗アルツハイマー病で認知症の代表であるアルツハイマー病を予防する。
- がん予防:にんにくの抗がん作用ががんを予防する。
- 肌の老化防止(アンチエイジング):肌のハリや弾力を保つコラーゲンや皮膚の細胞が酸化ダメージを受けることで「シミ・シワ・たるみ・くすみ」など肌の老化が生じる。にんにくによる抗酸化作用がこれらの酸化によるダメージを防ぐ。
といった効能を持っています。
黒にんにくは、にんにくの効能をそのまま引き継いでいますが、決定的に違うのはその抗酸化力。
- S-アリルシステインが8倍
- ポリフェノールが4倍
- スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)が13倍
と、圧倒的な抗酸化力を発揮します。
このパワーアップした抗酸化力により、
- 血栓・動脈硬化・高血圧・高脂血症を防ぐ→心筋梗塞・脳卒中の予防
の効能が、にんにくよりさらに強化されています。
下記に黒にんにく(熟成にんにくエキス)が血栓・動脈硬化・高血圧を防ぐ→心筋梗塞・脳卒中の予防につながったとする研究をご紹介します。
参考:熟成ニンニクエキス、心血管危険因子のモジュレータ:AGEが血小板機能に及ぼす影響に関する用量設定試験(2001年3月)
熟成ニンニクエキスは、これまでにも適度なコレステロール低下作用や血圧降下作用があることが示されている。
今回、心血管疾患の潜在的危険因子である血小板機能が熟成ニンニクエキス投与により抑制されるかどうかを検討した。
男女とも健常人34名を対象とした無作為二重盲検試験において、2.4~7.2 g/dの熟成ニンニクエキス投与量と同量のプラセボ投与量で効果を検討した。
低せん断速度(約30秒(-1))でコラーゲンを接着面とした場合、血小板の接着は熟成ニンニクエキスにより用量依存的に阻害された。
高せん断速度(1200 s(-1))では、熟成ニンニクエキスもコラーゲンへの血小板の接着を阻害したが、摂取量が多い場合のみであった。
von Willebrand factorへの接着は7.2 g/d 熟成ニンニクエキスでのみ抑制されたが、fibrinogenへの接着はすべての摂取量で強力に抑制された。
このように、熟成ニンニクエキスは心筋梗塞や虚血性脳卒中などの心血管イベントの発症に重要な血小板機能である血小板凝集および接着を選択的に抑制する作用があることがわかった。
こちらの研究では、黒にんにく(熟成にんにくエキス)を1日に2.4g〜7.2gを投与すると、心筋梗塞や脳卒中の原因となる血小板凝集や接着(血液の粘度が高まり血行が障害される)がおさえられると報告しています。
参考:閉経後女性における熟成ニンニクエキス摂取と定期的な運動の心血管リスクに対する独立した有益性(2012年6月)
本研究の目的は、閉経後女性における心血管疾患(CVD)リスクに対する12週間の熟成ニンニクエキス(AGE)療法と定期的な運動療法の効果を評価することである。
合計30名の閉経後女性(54.4±5.4歳)を以下の4群に無作為に分けた。
プラセボ(Placebo; n = 6)、AGE摂取(AGEI; n = 8)、運動とプラセボ(Ex + Placebo; n = 8)、運動とAGE(Ex + AGE; n = 8)群である。
AGE群は1日80mgを摂取し、運動群は週3回、適度な運動(有酸素運動とレジスタンス運動)を行った。
12週間の投与後、体組成、脂質プロファイル、およびCVD危険因子を解析した。
・体重はAGE群、Ex+Placebo群、Ex+AGE群でベースラインより有意に減少した。
・体脂肪率は,AGEI群およびEx+Placebo群で有意に減少した。
・体格指数(BMI)は、AGEI群、Ex+Placebo群、Ex+AGE群において有意に低下した。
・AGEの補給または運動は、低密度リポタンパク質(LDL-C)を効果的に減少させた。
・トリグリセリド(TG)はAGEI群で有意に増加した。
・マロンジアルデヒド(MDA)濃度は、プラセボ群に比べ、AGEI群、Ex+プラセボ群、Ex+AGE群で有意に減少した。
・AGE補給は運動の有無に関わらず、ホモシステインレベルを低下させた。
本結果は、閉経後女性において、AGE補給が運動とは無関係に心血管リスク因子を低減することを示唆している。
こちらの研究では、黒にんにく(熟成にんにくエキス)が、
閉経後の女性の
- 体重・体脂肪率の減少、BMIの低下
- LDL(悪玉コレステロール)、中性脂肪(トリグリセリド)の減少
- マロンジアルデヒド(酸化ストレス)の減少
- ホモシステイン(心筋梗塞や脳卒中の原因となる動脈硬化を引き起こす)レベルの低下
につながったと報告しています。
コントロールされていない高血圧患者における熟成ニンニクエキスの血圧およびその他の心血管系危険因子に対する効果:AGE at Heart試験(2016年1月)
【背景】
高血圧は、世界中の成人の30%が罹患している。
ニンニクのサプリメントは、コントロールされていない高血圧の治療に有望であり、その作用機序は生物学的に妥当である。
本試験は、心血管疾患の重要な危険因子とされる中心血圧と動脈硬化に対する熟成ニンニクエキスの効果を評価した最初の試験である。
【被験者と方法】
高血圧がコントロールされていない一般診療所の患者および地域住民88名を対象に、12週間の二重盲検プラセボ対照無作為化試験を行い、熟成ニンニクエキス(1.2g、S-アリルシステイン1.2mg含有)またはプラセボの毎日の摂取が、血圧、および中心血圧、コレステロール、ホモシステイン、血小板機能および炎症マーカーなど他の心血管マーカーに関する副次評価項目に対し影響を及ぼしたかどうか調査した。
【結果】
平均血圧はプラセボと比較して収縮期11.5±1.9mmHg、拡張期6.3±1.1mmHg(P<0.001)有意に低下した。
中心血圧、中心脈圧、平均動脈圧、増大圧、脈波伝播速度、動脈硬化などの中心血行動態指標は、プラセボ群よりもニンニク群で改善する傾向があった。
他の心血管マーカーの変化は、値が上昇したサブグループの数が少ないため、有意には至らなかったが、炎症マーカーのTNFα、総コレステロール、低密度脂質コレステロール、アポリポ蛋白に対するニンニクの有益な効果の傾向が観察された。
熟成ニンニク抽出物は高い忍容性と許容性を有し、血液希釈薬服用中の患者における出血リスクを増加させなかった。
【結論】
我々の試験は、熟成ニンニクエキスが、コントロールされていない高血圧患者の大部分において、末梢血圧および中心血圧の低下に有効であり、レベルが上昇している患者の動脈硬化、炎症、その他の心血管マーカーを改善する可能性があることを示唆するものであった。
熟成ニンニクエキスは、単独または補助的な降圧治療として、高い安全性プロファイルを有し、高い忍容性を示しました。
こちらの研究では、黒にんにく(熟成にんにくエキス)が、
- 収縮期血圧(最大血圧)が平均して11.5mmHg、拡張期血圧(最低血圧)が平均して6.3mmHG低下
- 総コレステロール、低密度脂質コレステロール(LDL:悪玉コレステロール)、アポリポ蛋白(遊離コレステロール:悪玉)の低下
- TNFα(炎症マーカー)の低下
となったことを報告しています。
このように、黒にんにくは
- 血栓・動脈硬化・高血圧・高脂血症を防ぐ→心筋梗塞・脳卒中の予防
の効能があります。
そして、にんにくの効能を引き継いでいますので、
- 免疫機能の調節(感染症予防)
- 糖尿病の予防
- 血栓・動脈硬化・高血圧・高脂血症を防ぐ→心筋梗塞・脳卒中の予防
- 心臓の保護
- 肝臓の保護
- 腎臓の保護
- 消化器系の保護
- うつの予防
- 認知症の予防
- がん予防
- 肌の老化防止(アンチエイジング)
- 肥満防止
といった効能もあります。
黒にんにくって美味しいの?
ニオイ問題を解決した最強のアンチエイジング食である黒にんにく。
その味はどうなのでしょう?
実際に購入して、食べてみました♪
黒にんにくは、日頃Twitterで仲良くさせてもらっている「むむむ」さんから購入。
にんにくはダイエットにもいいし、アンチエイジングでは最強の食材。
しかしニオイという大きな問題が😭
そこへ救世主が現れる❗️
その名も黒にんにく。
ニオイ問題を解決し、抗酸化力もさらにパワーアップ❗️💪
ほどよく燻製されたにんにくの味わい。
で、美味しい❣️😍https://t.co/gz7cvZFaSe https://t.co/zxk27fJQKG pic.twitter.com/o0OuRiTmtI
— おっちー@必ずやせて-10歳の健康美! (@otchidiet) October 23, 2022
いざ、食べてみると通常のにんにくよりも甘みが増し、ほどよい酸味と炭火焼きしたような風味でとても美味しかったです♪
にんにく特有のニオイは少し残っていましたが、それほど気にならないレベルで特に問題はありませんでした。
これはハマります。
リピート確定ですね♪
ちなみに黒にんにくは1日に1〜2粒が推奨されています。
※具体的な数字でいうと7.2gですね。
以上、黒にんにくの効能について解説しました。
黒にんにくは、
- 免疫機能の調節(感染症予防)
- 糖尿病の予防
- 血栓・動脈硬化・高血圧・高脂血症を防ぐ→心筋梗塞・脳卒中の予防
- 心臓の保護
- 肝臓の保護
- 腎臓の保護
- 消化器系の保護
- うつの予防
- 認知症の予防
- がん予防
- 肌の老化防止(アンチエイジング)
- 肥満防止
と、にんにくの効能を基本的に引き継いでいます。
そして、抗酸化力が凄まじくパワーアップ!!
これにより、
- 血栓・動脈硬化・高血圧・高脂血症を防ぐ→心筋梗塞・脳卒中の予防
の効能がより強力になっています。
さらに、にんにく特有のニオイも解消されており、女性にも自信を持ってオススメできます!
よって、僕の評価は・・・
となりました。
- S評価・・・非常に高く評価する(強くオススメします!)
- A評価・・・高く評価する(できれば取り入れたい)
- B評価・・・評価する(お好きならどうぞ)
- C評価・・・難あり(オススメしません)
※あくまで僕の主観です。新たに発見があったら評価は変わる可能性があります。
まとめ
最後にもう一度内容を確認しましょう。
- 黒にんにくの効能は「免疫機能の調節(感染症予防)、糖尿病の予防、血栓・動脈硬化・高血圧・高脂血症を防ぐ→心筋梗塞・脳卒中の予防、心臓の保護、肝臓の保護、腎臓の保護、消化器系の保護、うつの予防、認知症の予防、がん予防、肌の老化防止(アンチエイジング)、肥満防止」である
- 黒にんにくは通常のにんにくに比べて抗酸化力が大幅に向上
- にんにく特有のニオイも解消されており女性にもオススメ!
- 黒にんにくは、生のにんにくを高温・高湿度で一定期間発酵させたもの
- この発酵により黒く変色し、甘味が増し、歯ごたえのあるゼリー状となる
- 通常のにんにくからパワーアップした栄養素は「ビタミンB1、B2、B6、ナイアシン、ナトリウム、鉄、カルシウム、セレン、分岐鎖アミノ酸、その他アミノ酸」である
- 通常のにんにくと比べて黒にんにくは「S-アリルシステインが8倍、ポリフェノールが4倍、スーパーオキシドジスムターゼが13倍」と抗酸化物質が激増
- これにより、血栓・動脈硬化・高血圧・高脂血症を防ぐ→心筋梗塞・脳卒中の予防の効能がより強力に
- 黒にんにくは1日に1〜2粒(7.2g)が推奨される
- そして、黒人にんにくは美味しい♪
いかがでしたでしょうか?
黒にんにくは、にんにくをさらにパワーアップした食品であるといえるでしょう。
今回の記事で、黒にんにくの効能について理解できたのではないでしょうか。
黒にんにくは、最強のアンチエイジング食。
ニオイも気にならないので、必ずやせて-10歳の健康美に非常にオススメの食品です。
女性にも、日常の食生活にとりいれることをオススメします!(๑•̀ㅂ•́)و✧
今回のお話は以上です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
それではまた♪