にんにくはダイエット効果あるの?
こんにちは、おっちーです(^^)
にんにくは、アンチエイジングやさまざまな病気の予防など健康美にかかせないスーパーフード。
実は、にんにくはダイエット効果があると研究されています。
このにんにくのダイエット効果や健康効果をハッキリさせるために、論文を9本熟読しました。
この記事では、
- にんにくのダイエット効果やその具体的な仕組みについて
- にんにくがスーパーフードとよばれる理由(健康効果)について
- にんにくのオススメな食べ方やニオイ対策について
を解説しています。
これを読み終えれば、あなたはにんにくのダイエット効果について詳しく知ることができるでしょう。
そして、にんにくの上手な付き合い方とスーパーフードと呼ばれる理由について理解することができると思います。
それではいってみましょう!(๑•̀ㅂ•́)و✧
にんにくにダイエット効果はあるの?
結論から先に申し上げます。
にんにくはダイエット効果の可能性アリ!です。
しかし、「ある!」とまでは言い切れないところ。
なぜなら、にんにくは
- 代謝を上げてエネルギーを消費する
- にんにくの成分であるサポニンが肥満に効く
ということが分かっているものの、これらは人ではなくマウスによる研究でわかったことで決定的ではないからです。
そして、にんにくは、
- 免疫機能の調節(感染症予防)
- 糖尿病の予防
- 血栓・動脈硬化・高血圧・高脂血症を防ぐ→心筋梗塞・脳卒中の予防
- 心臓の保護
- 肝臓の保護
- 腎臓の保護
- 消化器系の保護
- うつの予防
- 認知症の予防
- がん予防
- 肌の老化防止(アンチエイジング)
といった、アンチエイジングやさまざまな病気の予防に効果があります。
※こうやって並べてみると、最強感あります!(@_@;)
これらは、多くの研究でわかったことであり「ある!」といってよいでしょう。
しかし、残念ながらニオイがきつい・・・。
よって、僕の評価は・・・
になりました。
- S評価・・・非常に高く評価する(強くオススメします!)
- A評価・・・高く評価する(できれば取り入れたい)
- B評価・・・評価する(お好きならどうぞ)
- C評価・・・難あり(オススメしません)
※あくまで僕の主観です。新たに発見があったら評価は変わる可能性があります。
ニオイさえきつくなければ・・・。
にんにくは、必ずやせて-10歳の健康美につながるスーパーフード。
ぜひ、食習慣に取り入れたいものです。
※ニオイ対策はしっかりしないとです。
にんにくに含まれる栄養素
まず、にんにくに含まれる栄養素「たんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミン」から見ていきましょう。
にんにく100gに含まれる栄養素は、
【エネルギー】
- エネルギー:129kcal
【三大栄養素】
- たんぱく質:6.4g
- 脂質:0.9g
- 糖質(炭水化物):27.5g
- 食物繊維(炭水化物):6.2g
【ビタミン】
- ビタミンA:2μg
- ビタミンE:0.5mg
- ビタミンB1:0.19mg
- ビタミンB2:0.07mg
- ナイアシン:1.8mg
- ビタミンB6:1.53mg
- 葉酸:93μg
- パントテン酸:0.55mg
- ビオチン:2.0μg
- ビタミンC:12mg
【ミネラル】
- ナトリウム:8mg
- カリウム:510mg
- カルシウム:14mg
- マグネシウム:24mg
- リン:160mg
- 鉄:0.8mg
- 亜鉛:0.8mg
- 銅:0.16mg
- マンガン:0.28mg
- セレン:1μg
- モリブデン;16μg
となっています。
にんにくは、非常にバランスのとれた栄養食品といってよいでしょう。
そして、にんにくにはアリシンという注目の成分が含まれています。
アリシンは、にんにくの強烈なニオイの元となる成分ですが、これがさまざまな健康効果を発揮します。
そして、ダイエット効果が期待できるのがサポニン。
これらの成分が必ずやせて-10歳の健康美にさまざまなメリットをもたらしてくれるのです。
※詳細は後述します。
そして、にんにくがダイエットに効果がある理由は下記の2つ。
- 代謝を上げてエネルギーを消費する
- サポニンが脂肪の吸収と蓄積を防ぐ
詳しく解説します。
代謝を上げてエネルギーを消費する
にんにくは、代謝を上げてエネルギーを消費します。
痩せるためには「エネルギー摂取<エネルギー消費」が基本。
いかにエネルギー消費を増やすかが、痩せるための鍵となります。
で、にんにくが代謝をあげてエネルギーを消費する鍵を握るのが褐色脂肪細胞です。
痩せる細胞?褐色脂肪細胞って何?それで「やせ体質」は手に入るの? こんにちは、おっちーです。 もし、痩せる細胞というワードが気になるのならこの記事を読んでみてください。[…]
褐色脂肪細胞とは、痩せる細胞で脂肪を燃焼させる働きがあります。
この褐色脂肪細胞のミトコンドリアにある「UCP-1(アンカップリングプロテイン-1)」が、体温を維持するために脂肪を燃焼させエネルギーを消費するのです。
実際、ガーリックオイル(にんにく油)を投与したマウスの研究では、UCP-1が上昇し体重や体脂肪が減少したと報告しています。
参考:ニンニクオイルはUCP-1のアップレギュレーションとエネルギー消費促進を介して高脂肪食誘発ラットの肥満を抑制する(2020年2月)
ニンニク(Allium sativum L.)は、古くから薬用食品として利用されてきた。
実際、ニンニクおよびその成分は、血液凝固、脂質代謝、免疫、異種物質代謝などの身体機能において強力な調節活性を有することが示されている。
本研究では、ニンニクオイルの抗肥満効果を検証し、その潜在的なメカニズムを明らかにすることを目的とした。
この目的のため、マウスにガーリックオイル (GO; 80 mg/kg 体重, p.o.) またはビークルコントロールとしてコーンオイルのみを 10 週間隔日で投与した。
その結果、ガーリックオイルの投与は、高脂肪食(脂肪分60%)の摂食によって増加した体重増加および白色脂肪組織(WAT)質量を有意に減少させることが明らかとなった。
また、ガーリックオイル投与により、暗期(夜間)の酸素消費量は増加し、明期(昼間)の脂肪酸化によるエネルギー消費量は増加した。
ガーリックオイル投与は褐色脂肪組織(BAT)におけるUCP1タンパク質の発現を増加させることが明らかとなった。
本研究の結果、ガーリックオイル(GO) は UCP1 の発現を増加させ、脂肪の酸化とエネルギー消費を促進することにより、高脂肪食誘発性肥満のラットの体重増加と体脂肪量を抑制することが示唆された。
UCP-1が発現されることにより、脂肪が燃焼され体温が上がる。
これにより基礎代謝が上がり、エネルギーが消費されます。
よって、にんにくは代謝を上げてエネルギーを消費することで痩せるといえるでしょう。
※これはマウスの研究なので必ずしも人に同じ作用が働くとは限りません。ただ、経験上にんにくを食べると体がポカポカし暖かくなるのでUCP-1による体温上昇効果はあると思います。
サポニンが脂肪の吸収と蓄積を防ぐ
また、にんにくにはサポニンが含まれています。
サポニンとは、植物が作り出す天然の配糖体です。
※配糖体とは、糖と糖以外の有機化合物が結合した物質のこと。
サポニンには、肥満の治療で使用されるオルリスタットと同じような作用で肥満に聞くと言われています。
参考:サポニンの脂質代謝に及ぼす影響。肥満の治療における健康効果の可能性に関する総説(2016年10月)
食事で摂取した脂質は、すい臓と胃にあるリパーゼという酵素によって消化、体内に吸収されます。
オルリスタットは、このリパーゼの働きを阻害して脂質が体内に吸収されるのを防ぐことで肥満にならないようにするための薬です。
※オルリスタット自体は、下痢、便失禁、鼓腸、腹部膨満感、消化不良などの副作用があり積極的に進められるものではありません。
サポニンには、このオルリスタットと同じように働き、リパーゼの働きを阻害して脂肪が吸収されるのを防ぎます。
その他サポニンには、
- AMPKを活性化し、糖が筋肉へ取り込まれることで糖が脂肪になるのを防ぐ
- 脂肪細胞の分化をおさえ脂肪細胞が増えないようにする
- 脂肪細胞による脂肪の吸収を抑制する
といった働きがあります。
※AMPKとは、脂質や糖質の代謝によるエネルギー変換のマスタースイッチと呼ばれることもあり、エネルギーバランスを維持・回復する役割を担っています。
サポニンは、これらの働きによって脂肪の吸収と蓄積を防ぐことで抗肥満効果があると言われています。
※しかし、サポニンの効果はマウスによる実験がほとんどで人に対する効果についての検証は十分ではありません。現時点では、あくまで可能性としてご理解いただければと思います。
ちなみにオートミールにもサポニンが含まれています。
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以上、にんにくは
- 代謝を上げてエネルギーを消費する
- サポニンが脂肪の吸収と蓄積を防ぐ
の2つの効果があります。
ただし、いずれもマウスの研究なので決定的ではありません。
よって、にんにくのダイエット効果は断言できるものではなく、可能性アリとして結論づけました。
にんにくの健康効果と食べすぎによる副作用
近年、抗生物質や市販されている薬剤が、新たな耐性を持った病原菌を出現させたり、毒性をもたらしたり、好ましくない結果につながるケースが散見されています。
それを受け、従来の伝統医学で使用されているハーブや様々な薬理作用を持った植物が注目されています。
その一つがにんにくです。
にんにくは、古代から伝統的な薬として使用されてきた重要な植物の一つで、抗菌・抗ウイルス、抗酸化、抗炎症、抗アルツハイマー、抗がんなど非常に多くの薬理作用が含まれる食品として評価されています。
にんにくには、
- 免疫機能の調節(感染症予防)
- 糖尿病の予防
- 血栓・動脈硬化・高血圧・高脂血症を防ぐ→心筋梗塞・脳卒中の予防
- 心臓の保護
- 肝臓の保護
- 腎臓の保護
- 消化器系の保護
- うつの予防
- 認知症の予防
- がん予防
- 肌の老化防止(アンチエイジング)
といった、アンチエイジングやさまざまな病気の予防に効果があります。
これほど、広く健康をカバーする食品って他にはないのではないでしょうか。
これから、にんにくの健康効果について詳しく解説していきます。
にんにくの健康効果
にんにくの健康効果は、下記の作用によって得られます。
- 抗酸化作用:にんにくには強い抗酸化力があることがわかっている。にんにくに含まれるアリシン、ジアリルジスルフィド(DADS)、ジアリルトリスルフィド(DATS)、ジアリルスルフィド(DAS)、サポニンが体内で抗酸化物質を作ったり、いくつかの抗酸化酵素(スーパーオキシドジスムターゼなど)の活性化を高めて活性酸素を除去する。
- 抗炎症作用:にんにくは抗炎症作用があることがわかっている。にんにくに含まれるジアリルスルフィド(DAS)が炎症性サイトカイン「NF-κB(エヌエフ・カッパ・ビー)、IL-1β(インターロイキン-1ベータ)、TNF-α(ティーエヌエフ-アルファ、腫瘍壊死因子)」の発現を低下させることで抗炎症活性を誘導する。
- 抗菌作用:にんにくの抗菌作用は、にんにくに含まれるアリシンに起因する。赤痢菌、大腸菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、カンジダに対して抗菌作用がある。また、ジアリルジスルフィド(DADS)、ジアリルトリスルフィド(DATS)、サポニンも多くの真菌に対して抗真菌作用を示した。さらに寄生虫予防、インフルエンザウイルス、デングウイルス、新コロナウイルス(COVID-19)に対する保護作用もある。
- 免疫機能向上:にんにくの多糖類(フルクタン、サポニン、有機セレン化合物)は免疫調節作用を持ち、免疫系のサイトカイン「IL-10、インターフェロン-γ」の発現を調節する。熟成にんにくエキスを摂取すると、風邪やインフルエンザの発生と重症度の低下など免疫機能が向上することがわかっている。
- 抗高血圧作用:にんにくは収縮期血圧(最高血圧)だけでなく拡張期血圧(最低血圧)も著しく低下させることが知られている。にんにくは多くの活性硫黄分子が含まれており、これが内皮収縮因子(血管を収縮させる)と弛緩因子(血管を緩める)を刺激して血圧を低下させる。また、一酸化窒素(NO)と硫化水素(H2S)の産生を増やして最終的に血管の拡張につながる。さらに血小板の接着や凝集をおさえ血栓症を防ぐ。
- 抗高脂血症・脂質異常症に対する作用:にんにくは脂肪を合成する酵素の働きを低下させることによりコレステロール値を減少させる。中性脂肪や総コレステロール、LDL(悪玉コレステロール)を有意に低下させ、HDL(善玉コレステロール)を適度に上昇させることで脂質異常症に重要な効果を有することが示されている。
- 抗糖尿病作用:にんにくの抗糖尿病作用は、にんにくに含まれるアリシン、アリルプロピルジスルフィド、システインスルホキシド、S-アリルシステインスルホキシドに起因する。これらの成分がインスリンの分泌を促進し、さらにインスリンの細胞における感度を向上させることで血糖値を低下させる。
- 抗アルツハイマー作用:認知症であるアルツハイマー病は、脳の神経変性疾患が原因となって引き起こされる。にんにくのアリシンには抗酸化作用があり、これが酸化ストレスによって誘発される神経細胞の障害から保護し神経変性疾患を予防する。また、にんにくによる抗酸化作用と抗炎症作用が、アルツハイマー病の原因となるアミロイドの蓄積を防ぐ。
- 心臓の保護:にんにくは心臓を保護することができる。にんにくに含まれるアリシンが、心臓を保護する硫化水素(H2S)を効果的に供給する。マウスに硫化水素(H2S)を投与すると梗塞サイズが減少したという報告がある。また、心筋梗塞後の心肥大に対しても酸化ストレスを減らすことで保護的に働く。さらに心不全の原因が慢性炎症によるものであることから、にんにくの抗炎症作用が心臓を保護する。
- 肝臓保護:にんにくに含まれるジアリルジスルフィド(DADS)、ジアリルスルフィド(DAS)、S-メチルシステインが肝障害を予防・治療できることが報告されている。ジアリルジスルフィド(DADS)は、肝臓における炎症性サイトカインの放出を減少させ、抗酸化活性を増加させることで非アルコール性脂肪性肝疾患を減衰させる。
- 腎臓保護:にんにくは腎臓毒性を効果的に緩和することが示されている。ジアリルトリスルフィド(DATS)は、ヒ素によって誘発される酸化ストレスの傷害から腎臓を保護する。また、腎機病の発症・進行は酸化ストレスが関わっており、にんにくの抗酸化作用が腎機を守る。
- 消化器系の保護:にんにくは胃の組織損傷にたいして治療効果があることが報告されている。にんにくの成分であるアリシンやジアリルジスルフィド(DADS)、硫化ジアリル(DAS)は酸化ストレスの低減、炎症の抑制、ピロリ菌の減少により胃腸機能を改善し、大腸炎、胃潰瘍、その他の胃腸疾患を緩和することができる。
- 脳神経保護:にんにくに含まれるS-アリル-システイン(SAC)などの有機硫黄化合物は、ミクログリア細胞(脳を正常に維持するための細胞で、脳の免疫を担当している)において神経炎症を緩和することで脳神経を保護する。この脳神経保護作用は主に脳の海馬に作用する。
- 抗がん作用:にんにくに含まれるアリシンが、免疫機能を高め、がん腫瘍血管の形成を防ぐと共にがん細胞のアポトーシス(自死)を促進し、転移を抑制することが報告されている。肺、結腸、胃、乳、前立腺などの異なる種類のがんの繁殖を減少させることがわかっている。アメリカのがん予防に役立てるためのデザイナーフーズ計画では、にんにくが見事にがんを予防する食材として1位に輝いた。
参考:ニンニクの生理活性物質と生理機能(2019年7月)
参考:ニンニク(Allium sativum L.)の化学成分と薬理活性: 総説(2020年3月)
参考:SARS-CoV-2の治療におけるペルシャの伝統医学の評価(2020年11月)
参考:硫化水素のケミカルバイオロジー:心不全抑制効果の新しいメカニズム(2013年)
以上、わかる範囲で並べてみました。
それにしても、なんて広い範囲でにんにくは健康をカバーしてくれるのでしょう!
ちなみに、上記によくでてくるジアリルジスルフィド(DADS)は、にんにくに含まれるアリシンから得られる成分です。
で、上記の作用が下記のの健康効果につながるわけです。
- 免疫機能の調節(感染症予防):にんにくの抗菌作用と免疫機能向上作用が、感染症を予防する。
- 糖尿病の予防:にんにくの抗糖尿病作用が、糖尿病を予防する。また、慢性的な炎症が糖尿病につながるため、にんにくの抗炎症作用も糖尿病の予防につながる。
- 血栓・動脈硬化・高血圧・高脂血症を防ぐ→心筋梗塞・脳卒中の予防:にんにくの抗酸化作用、抗炎症作用、抗高血圧作用、抗高脂血症・脂質異常症に対する作用によって「血栓・動脈硬化・高血圧・高脂血症」を防ぐ。これらが防がれることで心筋梗塞や脳卒中のリスクが下がる。※酸化ストレスによる血管壁(血管内皮細胞)の障害は動脈硬化につながる。これをにんにくの抗酸化によって防ぐ。また、慢性的な炎症も動脈硬化につながるため、にんにくの抗炎症作用は動脈硬化を防ぎ、心筋梗塞・脳卒中のリスクを低下させる。
- 心臓の保護:にんにくの心臓保護作用が心臓を保護する。また、酸化ストレスが心筋炎や心不全、虚血・再灌流障害(きょけつ・さいかんりゅうしょうがい)に関与することが明らかになっていることから、にんにくの抗酸化作用が心臓の保護につながる。
- 肝臓の保護:にんにくの肝臓保護作用が肝臓を保護する。また、にんにくの抗酸化作用と抗炎症作用が肝臓を保護する。
- 腎臓の保護:にんにくの腎臓保護作用が腎臓を保護する。また、慢性腎臓病は酸化ストレスによって発症・進行につながることから、にんにくによる抗酸化作用によって腎臓が守られる。
- 消化器系の保護:にんにくの消化器系の保護作用が、胃腸管などの消化器系を保護する。また、にんにくによる抗酸化作用と抗炎症作用が消化器官を守る。
- うつの予防:うつは慢性的な炎症が原因で発症する。これをにんにくの抗炎症作用で予防する。また、うつ病患者は脳の海馬の体積が減少すると言われている。にんにくによる脳の海馬の神経保護作用がうつの予防につながる可能性がある。
- 認知症の予防:にんにくの抗アルツハイマー病で認知症の代表であるアルツハイマー病を予防する。
- がん予防:にんにくの抗がん作用ががんを予防する。
- 肌の老化防止(アンチエイジング):肌のハリや弾力を保つコラーゲンや皮膚の細胞が酸化ダメージを受けることで「シミ・シワ・たるみ・くすみ」など肌の老化が生じる。にんにくによる抗酸化作用がこれらの酸化によるダメージを防ぐ。
にんにくを食べ過ぎるとどうなる?どのくらい食べればいいの?
にんにくは人にとって安全で、健康効果がとても高い食品です。
しかし、過ぎたるは及ばざるが如し。
食べすぎると、下記の副作用が生じる可能性があります。
- 不眠
- 嘔吐
- 胸焼け
- めまい
- 下痢
- 頻脈
- 吐き気
- 膨満感
- 潮紅(顔に赤みがさす)
- 頭痛
- 軽い起立性低血圧
- 発汗
あと、忘れてはならないのが、
- くさい息
- 不快な体臭
です。
これが悩ましい・・・。
また、生にんにくを空腹時に大量に食べると、
- 腸内フローラ(腸内細菌)の悪化
- 膨腸
- 胃腸の不調
が誘発されます。
さらに生にんにくを大量に長期にわたって食べ続けると、
- 貧血
- 肝臓障害
といったことにも。
にんにくは、非常に刺激の強い食べ物です。
少量であれば健康効果は非常に高いのですが、食べ過ぎは貧血や肝臓障害といった重度な障害をわずらうことになりますので注意しましょう。
推奨されるにんにくの食べる量は、にんにくを1日ひとかけらです。
※厳密にいうと、生にんにくは1日に4gで、熟成にんにく(黒にんにく)は1日に7.2gです。多少の誤差は問題ないので1日ひとかけらと結論づけました。
にんにくのオススメな食べ方とニオイ対策について
それでは、にんにくのオススメな食べ方とニオイ対策についてご紹介します。
にんにくのオススメな食べ方
僕のオススメのにんにく料理は・・・。
ズバリ、豚肉のガーリックステーキです!
なぜ、豚肉のガーリックステーキをオススメするかというと、美味しいのはもちろんのこと、ダイエットに有効だからです。
あと、疲労回復にも効果があるのでオススメです。
にんにくのアリシンは、体内でビタミンB1と結合してアリチアミンとなります。
ビタミンB1は腸から1日に5〜10mgしか吸収されません。
このため、ビタミンB1が不足しがち。
ビタミンB1が不足するとエネルギーが得られず、痩せにくく疲労もなかなか回復しません。
最悪「脚気」につながってしまいます。
※脚気はビタミンB1が欠乏して起きる病気で、末梢神経障害や心不全が起き最終的に死に至る病。全身の倦怠感、食欲不振、手足のしびれ、むくみなどの症状が出る。
で、アリチアミンはビタミンB1の効力を残したまま腸で吸収され、その後ビタミンB1に戻り長時間血液中に滞在します。
これにより、ビタミンB1を効率よく得ることができるのです。
ビタミンB1は、グルコース(ブドウ糖)をエネルギーに変換する際に必要な栄養素。
これにより、
- 疲労回復:ビタミンB1は、グルコース(ブドウ糖)からエネルギー通貨であるATPを作りだすことから、エネルギーが得られ疲労を回復する。
- ダイエット効果:余ったグルコース(ブドウ糖)は最終的に脂肪となる。ビタミンB1によりグルコース(ブドウ糖)をエネルギーに変えることで、グルコース(ブドウ糖)を使い切り脂肪に回さない。
といった効果が得られます。
参考:ニンニク(1984年)
こんにちは、おっちーです^^今回も必ずやせて-10歳の健康美を手に入れるための「ダイエットの基礎知識」を学んでいきます。 前回は「飽食の時代」というテーマで、日本食から欧米食に変化したことにより、わたしたち[…]
豚肉はビタミンB1の宝庫。
そして、にんにくのアリシンがアリチアミンを作る。
よって、豚肉のガーリックステーキは疲労回復とダイエット効果が得られるのでオススメというわけです!
ちなみに、にんにくのアリシンがベースとなって作られたのがアリナミン製薬のアリナミンシリーズです。
にんにくのニオイ対策
そして、にんにくのニオイ対策。
にんにくの一番のネックはその強烈なニオイですね^^;
これさえなければ、にんにくをもっと楽しめるのに・・・。
特に女性は、にんにくの強烈なニオイが原因で避けてる人も多いのではないでしょうか。
にんにくのニオイの原因はアリシンです。
アリシンは、アンチエイジングやさまざまな健康効果に力を発揮する有力な成分です。
しかし、硫黄を含んでいるので強烈な悪臭を放ちます。
※硫黄は、温泉のあの卵が腐ったような独特な臭いの元です。
何か良い方法はないか?
対策としてあげられるのは、
- にんにくを素早く加熱する:ニオイの元となるアリシンを加熱で防ぐ。加熱することでアリインからアリシンに変化する酵素のアリナーゼを失活させることにより、アリインがアリシンに変化しないようにする。
- にんにくを食べた後に歯を磨く:歯を磨いて口の中に残っているにんにくの臭気物質を物理的に洗い流す。うがいも大事。
- お茶を飲む:お茶に含まれるポリフェノールのカテキンには殺菌・消臭効果があり、アリシンと結合して臭いを軽減してくれる。
- コーヒーを飲む:コーヒーにはクロロゲン酸というポリフェノールが含まれ、アリシンと結合して臭わない成分に変化させる。また、コーヒーに含まれるタンニンやフルフリール基という物質は強力な消臭成分としても知られている。
- 牛乳・チーズで体内の臭いを消臭:牛乳やチーズなどの乳製品は、にんにく臭の成分のチオールと乳製品のたんぱく質が結合することによって消臭される。
- りんご・りんごジュースで口臭対策:りんごやりんごジュースに含まれるリンゴポリフェノール(プロシアニジン)がアリシンと結合して臭わない成分に変化する。リンゴ酢もあり。
などでしょう。
参考:ニンニク(1984年)
参考:にんにく匂い消しに有効!翌日まで残るにんにく口臭の意外な原因とおすすめケア(2023年3月)
りんご酢って痩せるらしいんだけどホント!? こんにちは、おっちーです^^♪それはある日のことでした。 ある日のことでした。マイワイフが突然「りんご酢」を買ってきたのです。[…]
にんにくは生で食べず素早く加熱して、食べる前に牛乳を飲み、食べたあとに歯をみがき、コーヒー、お茶、りんごジュースを飲んで中和させる。
このようにすれば、それなりににんにくのニオイ対策はできるかと思います。
しかし、それでもにんにくのニオイは強烈でゼロにすることは難しいかも^^;
※1日ひとかけら程度なら、そんなにニオイは気にならないはずです。
以上、にんにくについて解説してきました。
にんにくはダイエット効果の可能性アリ!です。
※しかし、現状は「ある!」とまでは言い切れません。
そして、にんにくは、
- 免疫機能の調節(感染症予防)
- 糖尿病の予防
- 血栓・動脈硬化・高血圧・高脂血症を防ぐ→心筋梗塞・脳卒中の予防
- 心臓の保護
- 肝臓の保護
- 腎臓の保護
- 消化器系の保護
- うつの予防
- 認知症の予防
- がん予防
- 肌の老化防止(アンチエイジング)
といった、アンチエイジングやさまざまな病気の予防に効果があります。
よって、にんにくの僕の評価は、
となりました!
まとめ
最後にもう一度内容を確認しましょう。
- にんにくは栄養バランスが非常に優れた食品である
- にんにくに含まれるアリシンがアンチエイジングやさまざまな病気の予防に有効である
- しかし、アリシンのニオイは強烈
- にんにくは代謝を上げてエネルギーを消費することでダイエットに効果あり(可能性)
- にんにくに含まれるサポニンが、脂肪の吸収と蓄積を防ぐことでダイエット効果がある(可能性)
- にんにくの健康効果は「抗酸化作用、抗炎症作用、抗菌作用、免疫機能向上、抗高血圧作用、抗高脂血症・脂質異常症に対する作用、抗糖尿病作用、抗アルツハイマー作用、心臓保護、肝臓保護、腎臓保護、消化器系の保護、脳神経保護、抗がん作用」によるもの
- これらの作用が「免疫機能の調節(感染症予防)、糖尿病の予防、血栓・動脈硬化・高血圧・高脂血症を防ぐ→心筋梗塞・脳卒中の予防、心臓の保護、肝臓の保護、腎臓の保護、消化器系の保護、うつの予防、認知症の予防、がん予防、肌の老化防止(アンチエイジング)」につながる
- かといって、にんにくを食べすぎると「不眠、嘔吐、胸焼け、めまい、下痢、頻脈、吐き気、膨満感、潮紅(顔に赤みがさす)、頭痛、軽い起立性低血圧、発汗」などの副作用が生じる可能性がある
- また、生にんにくを空腹時に大量に食べると「腸内フローラ(腸内細菌)の悪化、膨腸、胃腸の不調」が誘発される
- さらに生にんにくを大量に長期にわたり食べ続けると「貧血・肝臓障害」といった病気につながる
- そして、忘れてはならないのがにんにくは「くさい息、体臭」と悩ましい問題が起きる
- にんにくは1日ひとかけら食べるのが推奨される
- にんにくのオススメな食べ方は、疲労回復とダイエット効果が期待される豚肉のガーリックステーキ
- にんにくのニオイ対策は、生で食べず素早く加熱して、食べる前に牛乳を飲み、食べたあとに歯を磨き、コーヒー、お茶、りんごジュースを飲んで中和させること
いかがでしたでしょうか?
にんにくは、ダイエット効果の可能性があり、アンチエイジングやさまざまな病気の予防に効果があるといえるでしょう。
今回の記事で、にんにくのダイエット効果について詳しく知ることができたのではないでしょうか。
そして、にんにくの上手な付き合い方とスーパーフードと呼ばれる理由について理解することができたと思います。
にんにくは、必ずやせて-10歳の健康美につながるものです。
日々の食生活に、にんにくをとりいれることをオススメしたいと思います。
※ただし、ニオイ対策はしっかりとね♪
今回のお話は以上です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
それではまた♪