老化の原因の糖化!AGEsを3つの方法で防いで-10歳の健康美になる

糖化ってなに?

糖化を防ぐにはどうすればいいの?

 

こんにちは、おっちーです(^^)

 

”糖化”って聞いたことありますでしょうか?

もしかしたら、糖化はカラダがこげるから老化につながり、健康に悪影響を与える厄介なものと、聞いたことがあるかもしれませんね。

 

そう、糖化は老化につながるものです。

そして、健康に悪影響を与えます。

 

以前、老化の原因となる酸化ストレス慢性炎症について解説しました。

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糖化は、酸化ストレスや慢性炎症と並ぶ老化の原因の一つです。

 

そして、そんな糖化の鍵を握るのが”AGEs”。

「エージ−イーズ」と読みます。

Advanced Glycation End Productsの略語であり、終末糖化産物のことを指します。

 

ということで、今回のテーマは糖化です。

 

糖化は、酸化ストレスや慢性炎症と同様に難解。

そんな難解な糖化を、あなたに代わって糖化に関連する論文9本から、重要なポイントをピックアップして要約しました。

徹底的にインプットしたので、より確かな情報をあなたにお届けすることができるでしょう。

 

この記事では、

  • 糖化とは?糖化の鍵を握るAGEsのお話
  • なぜ糖化は老化につながり健康を害するのか?
  • 糖化を防ぐための3つの方法

について詳しく解説しています。

 

これを読めば、あなたは糖化のことがわかり、糖化の鍵を握るAGEsを3つの方法でおさえて-10歳の健康美につなげるポイントを理解できるようになるでしょう。

 

では、いってみましょう!(๑•̀ㅂ•́)و✧

糖化とは?基本的なお話と糖化の鍵を握るAGEsについて

早速、結論から参ります。

”糖化とは、カラダがこげることで老化や健康に害を及ぼすもの”

です。

 

なぜなら、糖化によりカラダがこげると、炎症や酸化ストレスを引き起こし、これが老化につながり、糖尿病や腎疾患、心血管疾患、サルコペニア(虚弱)、脳疾患(アルツハイマー病)などさまざまな病気につながるからです。

 

そして、糖化を防ぐには3つの方法があります!

糖化の基本的なお話とAGEsについて

糖化とは、カラダが焦げるもの。

では、「カラダが焦げる」とは、具体的にどういったことをいうのでしょうか?

糖化の鍵を握るAGEsとともに具体的に解説していきます。

 

じつは、”糖化=カラダがこげる”は、わかりやすくするための表現です。

正確に言うと、”糖化とは、糖とたんぱく質などがメイラード反応によってAGEs(終末糖化産物)を生成・蓄積すること”です。

 

メイラード反応?

AGEs?

 

なんだかよくわからない単語がでてきました。

一つずつ噛み砕いて説明していきますね♪

 

まず、糖とたんぱく質についてはよく耳にすると思います。

 

おさらいしておくと、糖はエネルギーの源となる糖質のことです。

糖のわかりやすい例が砂糖でしょう。

※砂糖は、ブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)の2つで構成されている二糖類。

 

そして、お肉や魚、卵から得られるたんぱく質。

筋肉や血管、皮膚や髪など、たんぱく質はカラダを構成しています。

※たんぱく質は、20種類の必須アミノ酸と非必須アミノ酸で構成。

 

糖質とたんぱく質、そして脂質、これらは三大栄養素で食事の基本となります。

このとたんぱく質がメイラード反応によって、最終的にAGEs(終末糖化産物)を生成・蓄積することが糖化です。

 

で、メイラード反応とは、糖とたんぱく質が加熱などで結びついて褐色化することを言います。

 

わかりやすい例がパンケーキ♪

パンケーキには、卵に牛乳などのたんぱく質と、砂糖の糖質が含まれています。

これらが加熱によって「きつね色」になることをメイラード反応といいます。

メイラード反応による褐色化
メイラード反応による褐色化

 

そのほかにも、バーベキューでお肉を焼いたときの色などもメイラード反応です。

パンやクッキーを焼いたときの香ばしい香りや色もメイラード反応によるもの。

加工食品では、メイラード反応による香ばしさや濃厚な味わいが人を惹きつける要素になっています。

 

そして、AGEs(終末糖化産物)とは、このメイラード反応によって作られた「きつね色」の部分のことを指します。

糖とたんぱく質が加熱によって、メイラード反応が起こる。

そのメイラード反応によって最終的にできた「きつね色」の部分がAGEsです。

最終的にできたものだから、「終末糖化産物(AGEs)」というのです。

 

このAGEsが老化につながり、健康に害をもたらします。

 

よく、バーベキューでお肉をこんがり焼き上げると「こげ」の部分が現れてきますよね。

この「こげ」が作られるプロセスが、メイラード反応によるAGEsが作られるプロセスと似ていることから「糖化=カラダのこげ」として、よく例えられています。

※実際は、「こげ」とメイラード反応によるAGEsの生成は異なるものです。

 

まとめると、糖化とは、糖とたんぱく質がメイラード反応によって、AGEs(終末糖化産物)が生成・蓄積されることを指します。

参考:糖化最終生成物と老化(2010年12月

参考:AGE関連疾患患者に対する新たな治療戦略としてのメイラード反応およびAGE(Advanced Glycation End Product)受容体(RAGE)シグナル阻害剤の開発(2020年11月

 

なぜ糖化は老化につながり健康を害するのか?

では、なぜ糖化が老化につながり、健康に害をもたらすのでしょうか?

その鍵を握るのがAGEs(終末糖化産物)です。

 

AGEsとは、糖とたんぱく質がメイラード反応によって、いくつかのプロセスを経て最終的に生成される終末糖化産物のこと、と説明しました。

AGEsは有害物質で、一定の量であれば腎臓から排泄されるのですが、腎臓で処理しきれない量のAGEsが蓄積されてしまうと老化や健康を害してしまいます。

 

AGEsが厄介なのは、

  • たんぱく質の機能低下
  • 慢性炎症や酸化ストレスを引き起こす
  • 腸内環境を乱す

の3つです。

 

これらが、老化を進行させ、さまざまな病気につながります。

AGEsはたんぱく質の機能を低下させる

AGEsはたんぱく質の機能を低下させます。

 

AGEsは、糖とたんぱく質がメイラード反応により生成されると説明しました。

AGEsは、たんぱく質を構成するアミノ酸が他の分子と結合することで異なる性質のたんぱく質に変化させる性質を持っています。

※これを「たんぱく質の架橋」といいます。

 

たとえば、皮膚や血管を構成するコラーゲンはたんぱく質ですが、AGEsによって異なる性質のたんぱく質に変化し、コラーゲンの機能を失わせるということになります。

 

たんぱく質であるコラーゲンは皮膚(肌)を構成しています。

  • みずみずしい肌
  • なめらかな肌
  • 弾力やハリのある肌
  • 血色がよくツヤのある肌

はコラーゲンが支えているのです。

 

糖化によるAGEsは、たんぱく質のコラーゲンの機能を低下させることで、シミ、シワ、たるみ、くすみにつながります。

 

で、美しい髪もたんぱく質のケラチンが支えています。

ツヤのある美しい肌、ハリやコシのある光沢を帯びたきらびやかな髪。

しかし、AGEsによってたんぱく質の機能が低下すると、ケラチンも機能しなくなり、あなたの髪の美しさが奪われるのです。

 

つまり、たんぱく質は美容の鍵を握る重要なもの。

  • 筋肉による美しいボディライン
  • ツヤのある美肌
  • 美しい髪
  • バッチリ痩せる

これらは、たんぱく質がベースになっています。

ダイエット学

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それだけではありません。

たんぱく質であるコラーゲンは血管を構成しています。

AGEsによって、コラーゲンの機能が低下すると、「血管に異常→動脈硬化→脳卒中・心筋梗塞」といった命に関わる病気につながってしまいます。

 

まとめると、AGEsは、たんぱく質の機能を低下させることで美しさが失われて老化が進みます。

そして、血管も障害され心血管疾患など、さまざまな病気につながってしまうのです。

参考:糖化最終生成物と老化(2010年12月

AGEsは慢性炎症や酸化ストレスを引き起こす

そして、AGEsは慢性炎症を引き起こします。

 

これからAGEsが慢性炎症を引き起こすメカニズムを説明しますが、聞き慣れない単語がたくさん出てきて難しく感じると思います。

下記を完璧に理解する必要はありません。

ポイントは、AGEsは炎症を引き起こすとおさえていただければOKです♪

 

AGEsが炎症を引き起こすメカニズムは下記のとおり。

  1. 糖とたんぱく質がメイラード反応によってAGEsが生成される
  2. AGEsがRAGE(Receptor for Advanced Glycation End-products)というAGEsを受け止める受容体(受け皿)に結合される
  3. AGEsがRAGEと結合すると、NF-κB(エヌエフ・カッパー・ビー)という炎症反応を調節する転写因子(遺伝子の発現を制御)が活性化される
  4. NF-κBが活性化されると、炎症性サイトカイン(生理活性物質)である「TNF-α、インターロイキン-1β(IL-1β)、インターロイキン-6(IL-6)」の分泌が促される
  5. これらの炎症性サイトカインにより炎症が引き起こされる

 

このように、AGEsは炎症を引き起こします。

この状態が続くと、慢性炎症となり老化や健康に悪影響を与えます。

健康美学

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さらに、AGEsは酸化ストレスにつながることもわかっています。

こちらもメカニズムを説明しますが、難しいと思うのでAGEsが酸化ストレスを増大させるとだけおさえていただければOKです♪

 

AGEsが酸化ストレスを引き起こすメカニズムは下記のとおり。

  1. 糖とたんぱく質がメイラード反応によってAGEsが生成される
  2. AGEsがRAGE(Receptor for Advanced Glycation End-products)というAGEsを受け止める受容体に結合される
  3. AGEsがRAGEと結合すると、NAD(P)Hオキシダーゼというスーパーオキシド(超酸化物)を産生する酵素が活性化される
  4. スーパーオキシド(超酸化物)が産生され、細胞内の酸化ストレスが増大する

※酸化ストレスは、慢性炎症の原因でもあります。

AGEsのRAGE結合イメージ
AGEsのRAGE結合イメージ  出典:糖化最終生成物と老化(2010年12月)

 

健康美学

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慢性炎症や酸化ストレスは、

  • 肌老化(シミ・シワ・くすみ・たるみ)
  • 糖尿病
  • 動脈硬化→心筋梗塞・脳卒中
  • 脳・神経疾患(アルツハイマー病、パーキンソン病)
  • サルコペニア(筋力や筋肉量の減少、虚弱)
  • 関節リウマチ
  • 肝疾患
  • 腎疾患
  • 呼吸器系疾患(喘息)
  • 生殖器疾患
  • 難聴
  • 関節などの軟部組織の劣化
  • うつ
  • がん

といった老化やさまざまな病気につながります。

 

まとめると、AGEsは慢性炎症と酸化ストレスを誘発することで老化と健康に害を与えるということです。

参考:糖化最終生成物と老化(2010年12月

参考:食餌性糖化最終生成物と消化管(2020年9月

参考:AGE関連疾患患者に対する新たな治療戦略としてのメイラード反応およびAGE(Advanced Glycation End Product)受容体(RAGE)シグナル阻害剤の開発(2020年11月

参考:高度糖化最終産物と糖尿病性網膜神経障害(2023年2月

AGEsは腸内環境を乱す

さらに、AGEsは腸内環境を乱します。

 

食事から摂取されたAGEsの大部分は、小腸で吸収されずに大腸へ到達します。

大腸には腸内細菌による腸内フローラが形成されており、AGEsは腸内フローラに悪影響を及ぼすことがわかっています。

 

下記、グラナダ大学(スペイン)の研究では、「メイラード反応生成物=AGEs」は善玉菌の乳酸菌とビフィズス菌を減らすと報告しています。

参考:メイラード反応生成物は青年期の腸内細菌叢組成を調節する(2014年7月

【概要】
メイラード反応生成物(MRP)のような特定の生理活性物質が腸内細菌叢組成に及ぼす影響に関するデータはほとんどなく、MRPを多く含む食事がヒトの腸内細菌叢にどのような影響を及ぼすかという疑問は未解決のままである。

【方法】
2つの実験を行った。
実験1では、青少年にMRPを高含有または低含有した飼料を2期間クロスオーバー試験で摂取させた。
実験2では、ラットにMRPモデル系を添加した飼料または添加しない飼料を摂取させた。
糞便サンプル(青少年)または糞便サンプル(ラット)の腸内細菌叢組成をqPCR分析により評価した。

【結果】
ヒトのアッセイでは、乳酸菌数と食餌性高度MRPとの間に負の相関が認められた(r = -0.418および-0.387、それぞれヒドロキシメチルフルフラールおよびカルボキシメチルリジンについて、p < 0.05)
一方、ビフィズス菌数はMRPの摂取量と負の相関が認められた。

ラットアッセイでは、総菌数と乳酸菌数はMRP摂取量と負の相関を示したが(r = -0.674、-0.675、-0.676、それぞれアマドリ化合物、ヒドロキシメチルフルフラール、カルボキシメチルリジン、p < 0.05)、ビフィズス菌数との相関は認められなかった。

【結論】
食餌性MRPは、ヒトでもラットでも腸内細菌叢の組成を調節することができ、その特異的な効果は、異なる褐変化合物の化学構造と食餌量に関連している可能性が高い。

 

「負の相関」とは、メイラード反応性生物(MRP)が増えると、乳酸菌とビフィズス菌が減る関係のことを指します。

つまり、「メイラード反応性生物(MRP)=AGEs」は、量が増えれば増えるほど、善玉菌の乳酸菌とビフィズス菌を減らすということ。

善玉菌が減ると、悪玉菌が優勢になって腸内環境が乱れます。

 

腸内環境が乱れると、

  • 便秘や下痢など便通の調子が悪くなる
  • 免疫機能が低下し風邪をひきやすくなったり、慢性炎症で老化・健康被害につながる
  • 肌が荒れたり、肌老化が進む
  • メンタルが崩れる
  • 太る!

といったことに。

健康美学

腸内環境を整えると何がいいの?腸活って何をすればいいの? こんにちは、おっちーです。(^^) 腸内環境を整えることはとても大切です。でも、腸内環境が大切と言われても「?」と[…]

 

このことから、AGEsは腸内環境を乱して老化や健康に害を与えます。

ついでに太る原因にもなるので避けたいところですね♪

参考:高度糖化最終産物と腸の健康への影響(2023年1月

参考:先進糖化最終産物の健康影響の調節における腸内細菌叢の役割(総説)(2023年5月

 

糖化を防ぐにはどうすればいいの?方法は3つ!

糖化によるAGEsは、老化につながり健康に害をもたらす。

であるならば、糖化を防ぎたいですよね♪

 

ここでは、糖化を防ぐための方法を3つ解説します。

  • AGEsになるものをできるだけ避ける
  • AGEsをおさえてくれる食品を取り入れる
  • 腸内環境を整える

 

一つずつ解説していきます。

ポイント1:AGEsになるものをできるだけ避ける

まず、大切になってくるのは、AGEsになるものをできるだけ避けるということです。

 

AGEsは、糖とたんぱく質が加熱処理によってメイラード反応によって生成されることは何度も説明してきました。

よって、糖とたんぱく質が加熱処理されたものを食べるのを避けることです。

 

特に、高温で調理された食べ物はAGEsが高い傾向にあります。

 

具体的に言うと、

  • 焼肉やグリルされた肉:バーベキューやステーキ、フランクフルトなど、高温で肉を焼くことで、肉中の糖とたんぱく質が反応してAGEsを生成する。とくにベーコンはかなりAGEsが高い。
  • 揚げもの:トンカツや唐揚げ、フライドポテトにポテトチップスなど、油で揚げることで食品の表面が高温になり、食材に含まれる糖とたんぱく質が反応してAGEsを生成する。
  • 炒めもの:麻婆豆腐やチンジャオロースなど中華料理は高温で炒めることが多く、これらには糖とたんぱく質が含まれておりAGEsが高い傾向にある。
  • 焼き菓子やパン:パンケーキやドーナツ、クッキーにパンなど、高温で焼かれることでこれらの食材に含まれる糖とたんぱく質が反応してAGEsを生成する。

はAGEsが高いです。

 

大切なのは、調理方法。

焼いたり、揚げたり、炒めたりしたものはAGEsが高いと理解していただければと思います。

逆に、蒸したり、煮たり、湯煎したり、スロークッカーで低温調理したものはAGEsが低いということですね♪

 

焼肉、揚げもの、炒めもの、焼菓子やパンは高AGEs食なので、できるだけ避けたいところです。

 

もう一つ、タバコもAGEsを蓄積する要因となるのでご注意ください。

参考:糖化最終生成物と老化(2010年12月

参考:AGE関連疾患患者に対する新たな治療戦略としてのメイラード反応およびAGE(Advanced Glycation End Product)受容体(RAGE)シグナル阻害剤の開発(2020年11月

参考:高度糖化最終産物と腸の健康への影響(2023年1月

参考:高度糖化最終産物と糖尿病性網膜神経障害(2023年2月

ポイント2:AGEsをおさえてくれる食品を取り入れる

糖化を防ぐためには、AGEsになるものをできるだけ控えればいいということがわかりました。

 

でも、「焼肉や揚げもの、炒めものに焼き菓子やパンを控えろ」と言われてもねぇ・・・。

ブーイングが飛んできそうです(泣)

 

たしかに、そんなのやってられない!

焼肉、揚げもの、炒めもの、焼き菓子、パンは最高にうまい!

僕も大好きです♪

それを「絶対に食べるな!」なんて言うつもりはありません。

※だからといって毎日はさすがにオススメしないですよ。

 

AGEsをゼロにするのはハッキリいって無理。

ある程度、AGEsの摂取は仕方ないことだと思っています。

 

であるならば、摂取してしまったAGEsをおさえてしまえばいい。

 

そんな、都合のよいものがあるかというと・・・。

あります!

 

それが下記の食品たちです!!

  • スルフォラファンを含む食品(ブロッコリー、キャベツ):ブロッコリーやキャベツなど、アブラナ科の野菜に含まれるスルフォラファンが、AGEsの受容体であるRAGEの発現をおさえることでAGEsによる悪影響を防ぐ。ブロッコリーはさらにケルセチンが含まれているため、これがAGEsをおさえる。
  • ケルセチンを含む食品(たまねぎ、りんご、グレープフルーツ、ベリー類、緑茶、蕎麦):たまねぎ、りんご、グレープフルーツ、ベリー類、緑茶にはポリフェノールのケルセチン(フラボノイド)が含まれている。ケルセチンはAGEsの前段階の物質であるメチルグリオキサールを除去し、AGEsの形成を阻害することがわかっている。
  • クルクミンを含む食品(ウコン、ターメリック(カレー粉)):ウコンやターメリック(カレー粉)に含まれるクルクミンは、AGEsの前段階の物質であるメチルグリオキサールを抑制し、AGEsの形成を阻害することがわかっている。
  • カルノシンを含む食品(豚肉、牛肉、鶏肉、羊肉):豚肉、牛肉、鶏肉、羊肉には、カルノシンが含まれており、これがAGEsのレベルを低下させることが示されている。焼いたり炒めたり高温で調理するとAGEsが高まるが、しゃぶしゃぶや蒸したりなど低温で調理するとAGEs対策になる。
  • フィチン酸を含む食品(全粒穀物・豆類・ナッツ):全粒穀物・豆類・ナッツにはフィチン酸が含まれており、フィチン酸によるキレート作用(金属イオンを挟み込んで結合することで安定させる)が、たんぱく質の糖化を阻害することが明らかになっている。
  • ビタミンB1を含む食品(豚肉、うなぎ、たらこ、ごま、大豆):豚肉、うなぎ、たらこ、ごま、大豆にはビタミンB1が含まれており、ビタミンB1のチアミンがトランスケトラーゼという酵素を活性化させることでAGEsの形成経路を阻害することがわかっている。
  • ビタミンB6を含む食品(かつお、まぐろ、鮭):かつお、まぐろ、鮭などに含まれているビタミンB6のピリドキサミンは、よく知られた天然のAGE阻害剤。AGEsが起因となる糖尿病性網膜症の治療にビタミンB6の効果を示唆する研究がいくつかある。

※あと、エピカテキンを含む食品(ココア・ハイカカオチョコレート、緑茶)もAGEsをおさえる可能性が示されています。ただ、ケルセチンとエピカテキンでAGEsをおさえる効果を調べる研究では、ケルセチンでは効果を示したが、エピカテキンでは効果を示さなかったという結果となっているため「保留」としています。

 

ブロッコリー、キャベツ、たまねぎ、りんご、グレープフルーツ、ベリー類(ブルーベリー、ブラックベリー)、緑茶、蕎麦、ウコン、ターメリック(カレー粉)、豚肉、牛肉、鶏肉、羊肉、うなぎ、かつお、まぐろ、鮭、たらこ、全粒穀物(玄米、全粒粉パン、オートミール)、豆類、ナッツ、ごま、大豆。

 

これらの食品は、糖化をおさえてくれるので積極的にとりいれたいところです♪

参考:スルフォラファンは内皮細胞およびラット大動脈におけるAGEs誘導炎症を抑制する(2016年9月

参考:2型糖尿病患者におけるl-カルノシン補給による空腹時血糖、トリグリセリド、高度糖化最終産物、腫瘍壊死因子αレベルの低下:二重盲検プラセボ対照無作為化臨床試験(2018年1月

参考:フィチン酸塩はII型糖尿病患者における高度糖化最終産物の形成を減少させる: 無作為クロスオーバー試験(2018年6月

参考:エピカテキンではなくケルセチンが成人におけるメチルグリオキサールの血漿中濃度を低下させる(純粋フラボノイドを用いた無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験)(2018年12月

参考:高度糖化最終生成物(AGEs)およびAGEs誘発有害物質に対するクルクミン(2019年

参考:食餌ケルセチンはメチルグリオキサールを投与した健康なマウスにおいて血漿および組織のメチルグリオキサールと高度糖化最終生成物を減少させる(2021年9月

参考:高度糖化最終産物と糖尿病性網膜神経障害(2023年2月

 

ポイント3:腸内環境を整える

あと、腸内環境を整えることもAGEsによる糖化を防ぐことになります。

 

食事から摂取されたAGEsの大部分は、小腸で吸収されずに大腸へ到達します。

大腸には腸内細菌による腸内フローラが形成されており、そこで腸内細菌はAGEsを分解する働きをしてくれるのです。

※例えば、グラム陰性菌の「オシリバクター属やクロアシバチルス・エブリエンシス」はAGEsの前段階であるメチルグリオキサールを分解したり、Intestinimonas属(インテスティニモナス属)という腸内細菌は、AGEsを短鎖脂肪酸に変えてくれることがわかっています。

 

反対に、腸内細菌がAGEsを生成することもわかっています。

具体的には、腸内細菌の大腸菌やグラム陰性菌のプロテウス属などの悪玉菌が増殖するとAGEsを放出します。

※大腸菌は非常に多くの種類があり、ここでいう大腸菌は「エシェリヒア・コリ」のことです。

 

AGEsは腸内環境を乱すことはすでに説明しました。

「悪玉菌→AGEs放出→腸内環境が乱れる→悪玉菌が増える→さらにAGEs放出→腸内環境がさらに乱れる」といった負のループが、AGEsを増大させて糖化につながる。

 

だから、腸内環境を整えることが重要なんです。

 

腸内環境を整える方法は、下記の記事をご参照ください。

健康美学

腸内環境を整えると何がいいの?腸活って何をすればいいの? こんにちは、おっちーです。(^^) 腸内環境を整えることはとても大切です。でも、腸内環境が大切と言われても「?」と[…]

 

  • プロバイオティクス(整腸剤)を摂る
  • プレバイオティクス(食物繊維やオリゴ糖)を摂る
  • 発酵食品を食べる
  • ポリフェノールを摂る
  • 野菜や果物を食べる
  • プチ断食を実施する
  • 適度な運動をする
  • 自然に触れる

これらのなかから、ご自身に合った方法を見つけていただければと思います♪

 

腸内環境を整えることは、AGEsを分解したり悪玉菌によるAGEsの生成をおさえることになります。

参考:先進糖化最終産物の健康影響の調節における腸内細菌叢の役割(総説)(2023年5月

 

以上、糖化について解説しました。

 

”糖化とは、カラダがこげることで老化や健康に害を及ぼすもの”

です。

そして、糖化を防ぐ3つの方法をご紹介しました♪

まとめ

最後にもう一度内容を確認しましょう。

  • 糖化とは、糖とたんぱく質などがメイラード反応によってAGEs(終末糖化産物)を生成・蓄積するもの
  • 「こげ」が作られるプロセスと、メイラード反応によるAGEsが作られるプロセスが似ていることから「糖化=カラダのこげ」として例えられている
  • AGEsは「①たんぱく質の機能低下、②慢性炎症や酸化ストレスを引き起こす、③腸内環境を乱す」ことで老化やさまざまな病気につながる
  • 糖化を防ぐにはAGEsを減らすことが重要で「①AGEsになるものをできるだけ避ける、②AGEsの生成をおさえてくれる食品を取り入れる、③腸内環境を整える」の3つの方法がある

 

いかがでしたでしょうか?

 

今回のお話で、糖化のことがわかり、糖化の鍵を握るAGEsを3つの方法でおさえて-10歳の健康美につなげるポイントが理解できるようになったのではないでしょうか。

 

糖化は、老化やさまざまな病気につながります。

ぜひ、糖化を予防して-10歳の健康美を実現していただければと思います!(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

今回のお話は以上です。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

それではまた♪

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