自律神経とダイエット!なかなか痩せられないのは自律神経のせい?

自律神経が乱れてると痩せることができないの?

自律神経とダイエットの関係ってどうなってるの?

 

こんにちは、おっちーです(^^)

自律神経って聞いたことがあると思います。

 

これがダイエットでとても重要なポイントになるってご存知でしょうか?

 

ダイエットを頑張っているのになかなか痩せられない。

もしかしたら、ここに原因があるのかもしれません。

 

自律神経の乱れはダイエットの成功を妨げるものです。

 

ということで、自律神経とダイエットの関係についてハッキリさせておきたいと思います。

そのためにピックアップした論文は8本熟読したのは2本です。

 

この記事では、

  • 自律神経とダイエットの関係

について解説しています。

 

これを読み終えれば、あなたはダイエットと自律神経の関係が理解できることでしょう。

そして、ダイエットを頑張っているのになかなか痩せられない理由もわかることでしょう。

 

また、自律神経が乱れていると体調は優れず、メンタルにも支障をきたしてしまいます。

必ずやせて-10歳の健康美を手に入れるためには、自律神経が整っていることが必須です。

 

それでは詳しく見ていきましょう!(๑•̀ㅂ•́)و✧

自律神経とは?自律神経が乱れるとどうなるの?

結論として、

自律神経が乱れていると痩せることが難しくなります。

 

なぜなら、自律神経が乱れていると、

  • いくら食べても満腹感が得られず、ひたすら食べ続ける→太る
  • 基礎代謝があがらず、エネルギーが消費されない→太る

からです。

 

これだけだとよくわからないと思いますので、もう少し掘り下げてお話したいと思います。

自律神経とは(交感神経と副交感神経)

まずは自律神経の基本をおさえたいと思います。

 

「呼吸、消化、代謝、循環、体温、発汗、気分」など、自律神経は人が生きるための土台を支える神経です。

内臓もこの自律神経によって制御され、24時間本人の意志とは無関係に働いています。

※わたしたちの知らないところで自律神経は、ちゃ〜んと働いてくれてます♪

 

そして、自律神経には活動を支える交感神経と、休息を与える副交感神経があります。

自律神経(交感神経と副交感神経)
自律神経(交感神経と副交感神経)

 

交感神経は、心臓の働きを促進させて血流をあげます。

すると、血圧や体温が上昇してパフォーマンスが向上します。

 

交感神経が優位なときは、人が活動的になるということです。

しかし、その反面メンタルは緊張や興奮など負荷がかかり、体は疲労が蓄積されます。

 

一方、副交感神経は、心臓の働きを抑制し血流の勢いを緩やかにします。

すると、血圧や体温が下がりリラックスモードに入ります。

 

副交感神経が優位なときは、人は休息するということです。

メンタル面では緊張がとけて、体は疲労回復します。

 

以上のように、

”自律神経は生命活動のリズムを刻んでいます”

 

ちなみに、腸と脳を結ぶ迷走神経は副交感神経の一種です。

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自律神経が乱れるとどうなる?

自律神経が乱れると、だるさや不眠、手足のしびれ、口や喉の違和感が出たりします。

少し症状が重くなると、腹痛や吐き気、頭痛や肩こり、めまい、動悸や息苦しさ、不整脈などにつながります。

 

なかなか疲れがとれない、調子が悪い日が続くというのは自律神経が乱れている可能性を疑ったほうが良いでしょう。

 

また、メンタル面では不安や焦燥感、緊張感の高まり、やる気や集中力の低下、気分の落ち込みなどが出てくることがあります。

※メンタルが整っていないと継続力がなくなり、ダイエット失敗の原因になります。

 

冷え、たちくらみ、のぼせも自律神経が乱れている可能性が高いです。

 

さらに、

  • 神経性胃炎:ストレスや頑張りすぎ、疲れなどが原因となり自律神経のバランスが崩れることによる胃炎。胃の痛みや不快感、食後の胸焼けやムカつき、吐き気、食欲の低下、胃酸の逆流などの症状が現れる。
  • 過敏性腸症候群:緊張、不安といったストレスにより自律神経のバランスが崩れて発症する腸の不調。腸にけいれんが起きて排便のリズムが崩れ下痢や便秘などの便通異常、腹部の不快感が慢性的に繰り返される症状が現れる。
  • メニエール病:ストレスにより自律神経が乱れると発症する。回転性のめまい発作が突発的に起こる疾患。耳がふさがったような感覚となり、耳鳴りや難聴、ふわふわ感など、吐き気や顔面蒼白、冷や汗、頭が重いなどの症状が現れる。
  • 過呼吸症候群:不安、緊張、興奮、恐怖といったストレスによって自律神経が乱れると過呼吸が起こる。呼吸過多になることで頭痛やめまい、手の指先や口のまわりのしびれ、呼吸困難、失神などの症状を起こす。

これらも自律神経が乱れることで発症します。

 

このように、

さまざまな不調が自律神経が乱れることで引き起こされます”

なぜ自律神経が乱れると痩せるのが難しくなるのか?

では、なぜ自律神経が乱れると痩せるのが難しくなるのでしょうか?

 

それは、

  • いくら食べても満腹感が得られず、ひたすら食べ続ける→太る
  • 基礎代謝があがらず、エネルギーが消費されない→太る

からです。

 

もう少し詳しくお話すると、

  • 体重に関わる経路の中心に迷走神経(副交感神経の一種)があり、消化管ホルモンが脳へ働きかけて食欲を調節している
  • 交感神経は脂肪細胞の脂肪分解・脂肪燃焼によるエネルギー消費(基礎代謝)をアップさせる
  • 自律神経が乱れることにより、これらの調節がうまくいかなくなり痩せにくくなる

からです。

参考:肥満の病態における自律神経系の役割について(2017年9月)

 

詳しく解説します。

※少し専門的なお話になりますので難しく感じるかもしれません。その場合は、強調文字だけ読んでいただければと思います。

鍵を握る迷走神経(副交感神経の一種)と消化管ホルモン

迷走神経とは、脳の延髄からお腹の内臓にまで伸びてる神経のことです。

脳神経の中で唯一お腹の内臓にまで到達する副交感神経で、迷路のように複雑に張り巡らされています。

その複雑な様子から、迷走神経と呼ばれるようになりました。

 

で、この迷走神経が腸と脳を結び、腸脳軸(腸と脳の対話)を作り上げています。

この腸と脳の対話は、腸内細菌によって作られる神経伝達物質やホルモンが、迷走神経を介して脳に伝わることでコミュニケーションを可能にしているのです。

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※ちなみに腸内環境を整えることでメンタルが改善されるのは、この腸脳軸がインフラとしてあるから。

 

そして、迷走神経はほぼ全ての内臓の運動神経と、副交感神経を支配しています。

例えば、胃腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)は迷走神経がコントロールしています。

また、心臓の拍動(心拍)を鎮めて血圧の低下、血管の弛緩(拡張)といった副交感神経の働きも迷走神経の支配下にあるのです。

 

そして、胃腸などの消化管の状況を脳へ伝えるのも迷走神経を介して行われます。

で、その状況を伝える物質が消化管ホルモンです。

迷走神経と消化管ホルモンの関係
参考:肥満とインスリン抵抗性における自律神経系-レプチンと中枢神経系の複雑な相互作用(2021年5月)

 

このイラストは、

  • 迷走神経への刺激により、消化管満ホルモンが放出される
  • 迷走神経を介して脳へ消化管ホルモン(お腹いっぱい)が伝わることで、脳が満腹であることを知覚する
  • 脳が満腹を知覚すると、①肝臓でのグルコース産生減少(脂肪の蓄積を防ぐ)、②消化管ホルモンの調節(過食を防ぐ)、③膵臓内分泌の増加(過食を防ぐ)が起きる

といった様子を表現しています。

①肝臓でのグルコース産生減少(脂肪の蓄積を防ぐ):インスリン感受性が悪いとインスリン抵抗性が起こり過剰なインスリンによって脂肪の蓄積が進み太る。グルコース産生減少により、血糖値の上昇をおさえインスリン感受性を改善するため、脂肪の蓄積を防ぐ。

②消化管ホルモンの調節(過食を防ぐ):食欲を低下させるペプチドYYの増加と、食欲を増進させるグレリンの減少により過食を防止する。

③膵臓内分泌の増加(過食を防ぐ):膵臓内分泌である膵臓ポリペプチドが、胃からの食物の排出を遅延させることで急激な血糖値の上昇をおさえ、満腹感を感じやすくして過食を防止する。

 

迷走神経を介して、食欲と満腹を伝える消化管ホルモンとして、

  • グレリン:主に胃から産生されるホルモンで、食欲を増進させる働きを持つ。空腹になると胃から血液中にグレリンが分泌され、脳の視床下部の摂食中枢に作用することで「お腹がすいた」が生まれる。
  • ペプチドYY(PYY):食事をすると小腸から分泌されるホルモンで、食欲を低下させ摂食量を減少させる作用がある。
  • GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1):食事をすると小腸から分泌されるホルモンで、食欲を低下させる作用がある。また、インスリンの分泌をうながす働きを持つ。
  • コレシストキニン(CCK):食事をすると小腸から分泌されるホルモンで、消化に時間のかかる食品を十分に消化する作用を助ける。食品の胃からの排出をゆっくりにすることで血糖値の急上昇をおさえるとともに、満腹感を感じやすくし過食を防止する。
  • インスリン:食後に血糖値が上昇すると膵臓から分泌されるホルモンで、血糖値を下げる働きを持つ。脂肪を蓄積する働きがあるが、食欲をおさえたり、筋肉を増やすという働きを持つため、研究者の間では痩せホルモンとして見られている。

があります。

 

ちなみにインスリンについての詳細は、こちらをご参照ください。

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※インスリンは太るホルモンではなく、痩せホルモンです。

 

このように、体重に関わる経路の中心に迷走神経(副交感神経の一種)があり、消化管ホルモンが脳へ働きかけて食欲を調節しています。

エネルギー消費(基礎代謝)の鍵を握る脂肪細胞と交感神経

脂肪細胞には、脂肪を蓄積する白色脂肪細胞脂肪を燃焼する褐色脂肪細胞の2種類があります。

白色脂肪細胞は「太る細胞」で、褐色脂肪細胞は「痩せる細胞」です。

 

白色脂肪細胞は、とくに下腹部、お尻、太もも、背中、二の腕、内臓の周りなどに多く存在し、食事によって過剰となったグルコース(ブドウ糖)を脂肪として蓄えます。

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一方、褐色脂肪細胞は肩甲骨の間、鎖骨、脇、心臓や腎臓の周囲といった限られた場所にのみ存在し、体を寒さから守るといった大切な役割を担っています。

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そして、交感神経によって、白色脂肪細胞に蓄えられた脂肪は分解され、それを褐色脂肪細胞によって燃焼されるのです。

 

このメカニズムは、

  • 交感神経への刺激の高まりにより、ノルアドレナリンが分泌される
  • ノルアドレナリンがβ3アドレナリン受容体に結合することで、褐色脂肪細胞にスイッチが入る
  • 褐色脂肪細胞によって脂肪の燃焼が行われて熱が産まれる(基礎代謝アップ)

となっています。

 

また、褐色脂肪細胞のミトコンドリアにはUCP-1というものがあります。

このUCP-1が、寒さにさらされたりレプチンなどの刺激に反応して、体温を維持するために脂肪を燃焼(基礎代謝アップ)させます。

 

さらに、脂肪細胞から分泌されるレプチンは体を肥満から守るセットポイントのメカニズムを支えるホルモンです。

レプチンは、脳の視床下部に作用して交感神経を活性化させます。

これにより、全身の活動レベルが上がり基礎代謝がアップします。

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あと、基本的なお話として交感神経が優位になると、心拍数が高まり安静時のエネルギー量が増加(基礎代謝アップ)します。

 

このように、交感神経は脂肪細胞の脂肪分解・脂肪燃焼によるエネルギー消費(基礎代謝)をアップさせます。

 

なぜ、自律神経が乱れると痩せることができないのでしょう?

 

それは、

  • 体重に関わる経路の中心に迷走神経(副交感神経の一種)があり、消化管ホルモンが脳へ働きかけて食欲を調節している
  • 交感神経は脂肪細胞の脂肪分解・脂肪燃焼によるエネルギー消費(基礎代謝)をアップさせる
  • 自律神経が乱れることにより、これらの調節がうまくいかなくなり痩せにくくなる

からです。

 

つまり、

  • いくら食べても満腹感が得られず、ひたすら食べ続ける→太る
  • 基礎代謝があがらず、エネルギーが消費されない→太る

から。

 

よって、自律神経が乱れていると痩せることが難しくなります。

まとめ

最後にもう一度内容を確認しましょう。

  • 自律神経とは「交感神経」と「副交感神経」があり、生命活動の基盤を支えている
  • 交感神経は人が活動的になる神経である
  • 副交感神経は人が休息する神経である
  • 自律神経が乱れると、だるさや不眠、頭痛や肩こり、不安や焦燥感、緊張感の高まり、やる気や集中力の低下、気分の落ち込みにつながる
  • また、神経性胃炎、過敏性腸症構文、メニエール病、過呼吸昇降分も自律神経が乱れることにより生じる
  • 自律神経が乱れると、いくら食べても満腹感が得られずひたすら食べ続ける→太る
  • 自律神経が乱れると、基礎代謝があがらずエネルギーが消費されない→太る
  • ダイエットを成功させるためには自律神経が整っていることが大事(メンタル面も含め)
  • もちろん、健康美も自律神経が整っていることが大事

 

今回の記事で、ダイエットと自律神経の関係が理解できたのではないでしょうか。

ダイエットを頑張っているにも関わらず痩せられない理由は、自律神経が乱れているのかもしれません。

 

今回のお話は以上です。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

じゃあ、自律神経を整えるにはどうしたらいいの?

と疑問が湧くかもしれません。

それについては次回、「自律神経を整える方法」についてお話したいと思います。

 

それではまた♪

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